12年以来となる総合6位に後退したロッシ

「僕たちは決して諦めない」とドイツGP後に誓い、キャリア初優勝を挙げたチェコGPから巻き返しを図る。

キャリア通算24年目、最高峰クラス20年目、ヤマハから7年連続14年目のバレンティーノ・ロッシは、前半戦9戦を終了した時点で、ドゥカティ2年目の12位以来7年ぶりとなる総合6位に低迷。11年の第15戦日本GP、第16戦オーストラリアGP、最終戦バレンシアGP以来となる3戦連続の転倒リタイアが影響し、最高峰クラスに進出してからワーストとなる80ポイントにとどまった。

17年6月の第8戦TTアッセン以来となる優勝、18年7月の第9戦ドイツGP以来となる表彰台、09年以来となるタイトル獲得に向け、最終戦バレンシアGP後から始まったオフィシャルテストでは、シャーシの選択を中心としたリアグリップの向上を追求すると、開幕戦カタールGPではトップグループ内で優勝、表彰台争いを繰り広げて5位に進出。

第2戦アルゼンチンGPと第3戦アメリカズGPで連続2位を獲得して総合2位に浮上。第4戦スペインGPと第5戦フランスGPで6位と5位に進出した後、ホームレースとなった第6戦イタリアGPは、18番グリッドから最後尾21番手で走行中の8ラップ目に転倒リタイア。

「最悪のレースだった」と振り返ると、第7戦カタルーニャGPは多重クラッシュに巻き込まれて転倒リタイア。第8戦TTアッセンでは、10番手に浮上しようとした際に転倒を喫して3戦連続のリタイア。

第9戦ドイツGPは、8位でフィニッシュしてキャリア初の4戦連続リタイアを回避したが、ポイントリーダーから105ポイント差となる総合6位に後退。

「僕たちの道を見つけなければいけない。僕たちのバイクを見つけなければいけない。今年は昨年(2位)のように速かったけど、優勝者から20秒差の8位で終わってしまった。僕自身、昨年よりも20秒も遅かった。だけど、僕は集中している。良い感じがある。モチベーションは高いけど、バイクのフィーリングがない。」

「僕たちは決して諦めない。確かに僕は年をとったけど、昨年も5年前も若くなかった。諦めたと思ってもいないし、集中力が不足しているとは思わない」と、自分自身を分析し、打開策を追求することを強調。

今週末は23年前の96年にキャリア初のポールポジションから初優勝を挙げたアウトモトドローム・ブルノで浮上のきっかけを掴み、決勝レース翌日のオフィシャルテストから来季20年に向けて始動する。

50%割引で提供中の『ビデオパス』では、後半戦の緒戦となる第10戦チェコGPから最終戦バレンシアGPまで全カテゴリー全セッションを完全生中継で提供。
オフィシャルニュースレター
定期的にメールで配信される動画を含めたコンテンツの受信を希望する場合、オフィシャルウェブにユーザー登録