ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バグナイアは、第７戦イギリスＧＰのティソ・スプリントで６位。決勝レースは、３番グリッドから赤旗後のリスタートでホールショットを決め、１ラップを２番手で通過。７番手走行中の３ラップ目にコースアウトを喫して１０番手に後退した後、４ラップ目の７コーナーで今季６度目の転倒を喫した。
「あまり言うことはない。同じ発言を何度も繰り返すから。今日唯一違ったことは、スタート後に良い感じだったこと。ファビオ・クアルタラロの後ろに位置していて、彼を追い越したかったけど、始まったばかりで、僕たちは後続を引き離しているところだった。もしかしたら、彼と最後までファイトしていたかもしれなかった。」
「その後に赤旗が振られ、新品のリアタイヤを装着したけど、そこからは何も機能しなかった。最初のレースではフィーリングもグリップも良かったけど、いたるところで大きく滑ってしまい、グリップが乏しく、前に進めず、多くのライダーたちに抜かれてしまった。何が機能しなかったのか理解しよう。」
転倒
「９コーナーでリアが流れて、コースアウトした。その後の７コーナーで、またリアが流れて転んでしまった。現時点で、幸運とか不運とかの問題ではないと思う。偶然の産物ではないと考える。」
「シーズンが始まって以来、解決策を見つけることができない。このトラックは『GP25』にとって厳しい試練だった。多くの困難に直面した。今日は表彰台にさえ近づくことはできなかっただろう。ものごとを注意深く分析し、何が機能していないのかを理解する必要がある。結局のところ、何かが機能していないから。」
マルコ・ベツェッキ
「彼は週末を通して強かった。予選は不運だったかもしれないけど、スプリントの後で彼にメッセージを送り、非常に強く、僕がいなければ表彰台を獲得していただろうと伝えた。今日は誰よりも速かったし、混乱から直ぐに抜け出した。ファビオは不運だったと言わざるを得ない。彼が勝っていたはずだから。彼の後ろにいたベツェッキは信じられないほどに強かった。」
２０２４年型
「アレックス・マルケスは転ばずに、赤旗が出なければ、楽に勝っていただろう。誰よりも速かった。週末を通して『GP24』は『GP25』よりもはるかに優れていた。フランコ・モルビデリもレース終盤はマルク・マルケスよりも速かった。やるべき仕事がある。何をすべきか理解しなければいけない。週末最初のセッションで１分５９秒５を記録したけど、直ぐに限界に達してしまった。そこから先は、何を試しても機能しなかったから、他に何をすればいいのか分からない。」
マルク・マルケスとの違い
「彼は僕たちが抱えている問題を隠す。だから非常に強い。自分の可能性と価値が何かを知っている。適した条件が見つかれば、レースに勝てるから、僕は落ち着いている。誰もが問題を解決しようと懸命に働いている。精神的な影響はない。トラックに出れば、１００％を尽くす。その全力を尽くした結果が予選３位、スプリント６位であり、それ以上のことはできない。常に全力を尽くそうと努力するけど、限界がある。」
週末に４ポイントしか稼げず、ポイントリーダーとのギャップが５１ポイント差から７２ポイント差に拡大したフランチェスコ・バグナイアは、来週末にプレミアクラス３年目の２０２１年にマルク・マルケスとの一騎打ちに競り勝って初優勝を挙げ、２０２２年に２位、２０２４年に９位と接触転倒を喫したモーターランド・アラゴンに臨み、ポイント差の挽回に挑む