来季20年の見どころ~チャンピンに挑む5人のタイトル候補

タイトル防衛に臨むマルケスにドビツィオーソ、ビニャーレス、リンス、クアルタラロ、そしてロッシが挑む。

来季20年シーズンは、最終戦バレンシアGPの2日後、19日から2日間のオフィシャルテストで始まり、6メーカー、11チーム、20名のレギュラーライダーたちが本格的な準備を開始する。

4年連続6度目、通算8度目のタイトル獲得に成功したマルク・マルケスは、第15戦日本GPからコンストラクター部門とチーム部門のタイトル獲得を目指す一方で、来季20年を視野に入れたテストプログラムに着手。実戦を通じて、データ収集に取り組み、チャンピオンシップ史上6人目となる通算9度目のタイトル獲得に向けて既に始動。

ストップ・ザ・マルケスの第一候補は、3年連続して総合2位を獲得したアンドレア・ドビツィオーソ。ドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ジジ・ダリーニャは、オフィシャルテストで19年型のプロトタイプマシン、デスモセディチGP19とは全く異なるバイクを投入することを宣言。

最終戦バレンシアGPにワイルドカード参戦を予定するテストライダー、ミケーレ・ピロがサーキット・リカルド・トルモで2度のプライベーテストを実施。来季は今季自己最高位に進出する総合5位のダニロ・ペトルッチ、総合8位のジャック・ミラーに加え、総合15位のフランセスコ・バグナイアにもデスモセディチGP20を供給。メーカーとして、07年以来となるタイトル獲得に挑む。

第18戦マレーシアGPで今季2勝目を挙げ、総合3位に浮上したマーベリック・ビニャーレスは、今季初優勝を挙げた第8戦TTアッセンから予選と決勝レースで安定して上位に進出。ヤマハYZR‐M1の戦闘力が確実に高まっていることを証明すれば、最高峰クラス1年目に、同期昇格組みの王者バグナイア、ミゲール・オリベイラ、ジョアン・ミルを抑え、新人王を獲得した最年少のファビオ・クアルタラロは、5度のポールポジション、12度のフロントロウ、4度の2位、2度の3位を獲得。

マルケスをはじめとする多くのライバルたちから来季の候補に指名されただけでなく、ヤマハからAスペックの供給が発表された。

第3戦アメリカズGPでロッシに競り勝って初優勝を挙げた総合4位のアレックス・リンスは、第12戦イギリスGPではマルケスに逆転して2勝目。GSX‐RRと共に戦闘力がアップした走りを見せ、将来のタイトル候補であることを証明。

来季最高峰クラス21年目、通算25年目を迎え、将来の継続参戦に注目が集まるバレンティーノ・ロッシだが、勝利への要求は決して衰えず、17年6月の第8戦TTアッセン以来となる優勝、09年以来11年ぶりのタイトル獲得に挑戦する。

オフィシャルウェブの『ビデオパス』では、タイトル候補たちが来季20年に向けて始動するオフィシャルテストを生中継で配信。
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