グランプリ委員会~テスト規制の変更

コンセッションのメーカーは来季からワイルドカードを連続して起用することが可能。

グランプリ・コミッションは11月27日、スペインの首都マドリード市内で競技規則と技術規則に関して協議を行い、FIM国際モーターサイクリズム連盟は12月4日に当委員会の決定を次のように発表した。

競技規則(2020年施行)
テスト規則
現状、チームは負傷やその他の理由で契約ライダーをテストで招集できない場合、契約外のライダーを起用することが許可されている。さらに、最高峰クラスでは、コンセッションのメーカー以外はプライベートテストの実施が許可されないため、その他のメーカー及びチームは、将来に向けて、他のライダーをテストすることが困難であることから、グランプリ・コミッションは、次の通りに規則を変更することに合意した。

オールクラス
チームは、常にテスト日数を尊重する場合、契約ライダーの代役として、全てまた一部に、両者が同時にトラックで走行しないという条件で、代替することができる。代替ライダーは、セレクション・コミッション(選考委員会)で承認されなければいけない。

Moto2™クラス&Moto3™クラス
任意の交代または代替ライダーは、テスト日数のカウントを目的に、元のライダーであると考え、ライダー及びチームのテスト日数に累積される(チームはライダーを変更して、テスト日数を増やすことはできない。契約ライダーはチームを変更して、テスト日数を増やすこともできない)。

規則変更の効果は、チームが将来的に交代または代替ライダーとして起用する目的において、非契約ライダーの能力を評価する機会となる。また、チーム及びセレクション・コミッションにとっても、翌シーズンを視野に入れ、契約ライダーとして提案される可能性があるライダーのパフォーマンスを評価する機会となる。

ワイルドカード
現状、最高峰クラスのファクトリーは、連続したイベントにワイルドカードエントリを指定することが許可されていない。

コンセッションの恩恵を受けるメーカーは、最大で6戦のワイルドカードエントリが許可されており、某ライダーが『MotoE™ワールドカップ』のような他のチャンピオンシップにも参戦する約束がある場合、連続していないイベントにスケジュールを適合させることが困難であることから、グランプリ・コミッションは、該当するメーカーに対して、この制限を解除することで合意した。

Moto2™クラス&Moto3™クラスのウェットレーススタート手順
この手順を実行するために、遅延スタートと同様の規則に合わせる。グランプリ・コミッションは、リスタートされるレースが予定されているレース距離の2/3になることに合意した。

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