元王者ロレンソがヤマハのテストチームに加入!

ガルブセラとコンビを結成し、初テストは2月のシェイクダウンテスト。

ヤマハ発動機は30日、昨年11月の最終戦バレンシアGPで現役から引退した元王者ホルヘ・ロレンソを20年シーズンのヤマハ・ファクトリー・レーシング・テスト・チームに加入することを発表。

32歳のスペイン人ライダーは2月2日から3日間、マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで実施されるシェイクダウンテストに参加。テストチームのクルーチーフに就任したシルヴァーノ・ガルブセラとコンビを結成し、16年11月の最終戦バレンシアGP以来、3年3か月ぶりにヤマハのプロトタイプマシン、YZR‐M1に乗り込み、開発作業に着手する。

10年、12年、15年にヤマハと共にチャンピオンに輝いたロレンソは、「ヤマハ・ファクトリー・レーシング・テスト・チームに加入するという決断をとても嬉しく思う。パドックに留まるという計画を常に考えていて、これは最も適した役割だと思う。チームとバイクを良く把握している。ヤマハ車は僕のライディングスタイルに本当に合うことから、『マイ・オールド・バイク』の再会が本当に楽しみ。」

「ヤマハに復帰することで、良い思い出が蘇る。一緒に多くの優勝、表彰台、そして3つのタイトルを獲得したことから、どこが強いのか理解している。この機会を提供してくれたヤマハに感謝したい。バイクを走らせ、限界を追求するという愛することが許される一方で、以前よりも少し平穏な生活を楽しめる。」

「仕事へのモチベーションは高い。ライディングのスタートが待ちきれない。ヤマハの将来のためにベストを尽くしたい。僕の走行経験がヤマハのタイトル奪回に向けて、エンジニアたちとライダーたちの助けになることを願う」と、新たな挑戦を受け入れた理由と目標を説明。

ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクターのリン・ジャービスは、「もちろん、ホルヘのヤマハ復帰を嬉しく思います。彼の引退を知ったとき、直ぐに、我々に加入してもらえるように提案を考え始めました。」

「我々と一緒に参戦した9年間の成績は全てを語り、M1とヤマハの人たちと家族のような親密な関係がある経験豊富なライダーです。完璧な一貫性と優れた技術面の洞察力を兼ね備えた非常に精密でモチベーションの高いライダーであることを我々は良く知り、ハイレベルのテストライダーとして、必要な全ての能力を備えています。」

「彼の経験、知識、ライディングスピードと経験豊富なシルヴァーノ・ガルブセラのコンビネーションはテストチームを強化するというヤマハの戦略において重要であり、日本のエンジニアたち、テストライダーたちとモンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPの間のギャップを埋めることを目指します」と、ロレンソの起用を歓迎し、期待と目標を説明した。

現時点でロレンソのワイルドカード参戦は計画されていないが、本人がレース参戦を希望すれば、その可能性がある。

VideoPass』では、3月2日までの動画視聴を提供する『20年オフシーズン』と11月16日まで視聴が可能な『20年シーズン』のパッケージを提供。