プレスカンファレンス~「自分にとって最善だと思ったことをしただけ」

負傷から復帰するホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バグナイア、ブラッド・ビンダー、ルカ・マリーニがプレスカンファレンスに出席

第12戦チェコGPプレスカンファレンスは、7月17日にアウトモトドローム・ブルノのプレスカンファレンスルームで開催され、第4戦カタールGP以来の参戦となる現王者ホルヘ・マルティン、前王者フランチェスコ・バグナイア、2020年勝者ブラッド・ビンダー、前戦ドイツGPで負傷から復帰したルカ・マリーニが出席。明日開幕するシーズン12戦目の期待と抱負を語った。

ホルヘ・マルティン

「またここに来られて本当に嬉しい。この6~7ヶ月間は本当に難しく、沢山の怪我に苦しんだけど、ようやく、ここに来て復帰できることが嬉しい。2026年もアプリリアと一緒に参戦できることを嬉しく思う。」

Jorge Martin, Aprilia Racing, Tissot Grand Prix of Czechia
Jorge Martin, Aprilia Racing, Tissot Grand Prix of Czechia

「1回、2回、そして3回と、それも大きな怪我を負った後、自分の将来、自分自身、多くのことについて、多くの疑問を抱くようになった。その時点で、自分の将来について決断を迫られていた。その決断とは、アプリリアと一緒に数戦に走るか(離脱条項の適用を延期するか)、それともこの条項を施行するかのどちらかを選ぶことだった。アプリリアはどちらの選択肢も否定した。僕はそれを尊重する。理解できる。彼らはいわば自分たちの権利のために戦った。その時点から、自分にとって最善だと思った選択肢、つまり別のプロジェクトに移ろうとするために戦わなければいけなかった。そして、アプリリアとの戦いが始まった。この戦いを続けることもできたけど、人生には決断を迫られる時がある。そして今、もう1シーズン、アプリリアに残るという決断を下した。」

「ホンダが2026年の選択肢の1つではあったけど、唯一の選択肢ではなかった。マルコ・ベツェッキとアプリリアが素晴らしい仕事をしているのは分かっていた。僕は馬鹿ではない!僕たちは一緒に大きな可能性を秘めており、素晴らしい成果を上げることができると思う。」

「人間関係はジェットコースターのようなもの。最終的に、相手を好きになれば、一緒にい続けるために努力する。確かにアプリリアとは大きな喧嘩もあったけど、今こそ一緒に築き上げ、勝利を掴むとき。」

Jorge Martin, Press Conference, Grand Prix of Czechia
Jorge Martin, Press Conference, Grand Prix of Czechia

「誰も僕の心の内を理解できないだろう。もう一度バイクに乗れるかどうかも分からなかった。後悔は全くない。自分にとって最善だと思ったことをしただけ。」

「準備は万端。体調はキャリアで最高。『RS-GP』での走行時間を失ってしまったけど、このオフの期間を利用して体力面と精神面を鍛えた。ミサノでのテストは素晴らしかった。カタールで試したものと比べて、バイクのポテンシャルは大きく違っていた。マルコ・ベツェッキとアプリリアのこれまでの努力と結果を祝福したい。」

フランチェスコ・バグナイア

「開催日程の中でも最高のサーキットの1つ。またレースができることが本当に楽しみ。新しいアスファルトのおかげで、スピードの面ではまるで別物になったと思う。テストではラップタイムが4秒も速かったと聞いたから、とてもスポーティなサーキットになると思う。」

ブラッド・ビンダーの見事な勝利を収めた2020年を除けば、ドゥカティはこのトラックに対しても非常に優れていると思う。どのトラックにも非常によく適応しており、非常に高い競争力を発揮できる。ヤマハも競争力を発揮すると思うけど、ストレートが多く、高い加速性能が要求されることから、どうなるか見てみよう。僕のライディングスタイルにも非常に合っている。」

Francesco Bagnaia, Press Conference, Grand Prix of Czechia
Francesco Bagnaia, Press Conference, Grand Prix of Czechia

「全力を尽くす。ここ数戦で積み重ねてきた努力が、僕たちのポテンシャルを高めてくれたから、今週末、コンディションをしっかりと把握し、セッションで多くの周回を重ねて、良いスタートを切ることができれば、上位を狙えるはず。まずは2位争い。それから優勝も狙えるかどうかトライしよう。」

「昨年のことを考慮したら、この前半戦は10点満点中5点になってしまうけど、シーズン開幕以降、そして解決してきた問題を考えると、10点満点中6点が付けられる。少し緊張した時期もあったけど、リラックスしてチームと話し合い、リスタートして前進する方が、時には少し良い結果につながることもある。ここ3戦はそうだった。少し混乱したシーズン序盤よりも、ここ3戦を高く評価したい。」

「シーズンはまだ終わっていません。後半戦で挽回できるかもしれません。マレーシアのテストでは感触に満足してしたけど、タイのテストから多くの困難に直面し始めた。開幕から僕よりも良いパフォーマンスを見せているライダーが2人いる。これまでのところ、僕たちのポテンシャルは3位でフィニッシュするくらい。僕はチャンピオンシップでその位置にいる。僕が理解しようとしているのは、一歩下がって状況をより深く分析し、週末へのアプローチ方法を変えること。勝利はより複雑なものだと分かっているから、自分が思っていたレベルに戻るには、もっと努力しなければいけない。」

Francesco Bagnaia, Press Conference, Grand Prix of Czechia
Francesco Bagnaia, Press Conference, Grand Prix of Czechia

「昨年と比較するのをやめた。今は2024年のポテンシャルを持ち合わせていないから、チームとこれ以上話し合うのは意味がなかった。たとえフィーリングがベストでなくても、もっと周回を重ねて、テストに集中するように取り組んでいる。そうすれば、チームもより良く分析できるので、僕たちの仕事も楽になる。誰にとっても楽になり、雰囲気もよりリラックスできる。全てを前向きに捉え、一歩ずつ進んで行く必要がある。」

ブラッド・ビンダー

「素晴らしい思い出のあるサーキットに戻って来るのは、いつも最高だけど、もう5年も経ったなんて信じられない! 少し長く、コーナーの立ち上がりが遅いコーナーは、僕たちの助けになるだろう。僕たちのバイクは、この点でかなり優れているけど、明日の朝、再舗装された路面の上で実際に走ってみるまでは、本当のところは分からない。」

Brad Binder, Press Conference, Grand Prix of Czechia
Brad Binder, Press Conference, Grand Prix of Czechia

「スタートが楽しみ。スランプから抜け出し、ゆっくりと軌道修正し始めているように感じる。シーズン序盤の最大の問題は、最初はリア、次にフロントのチャタリングが極端に多かったこと。今はそれをコントロールできている。本当に恩恵を受けるのは、フロントのグリップをもう少し高めること。それがまさに僕たちが求めているもの。」

ルカ・マリーニ

「本当に厳しい時期だった。特に最初の頃は状況がよく分からなかった。最初の数日間は少し危機的で、復帰するまでに長い時間が必要だと思ったけど、幸運にも全てがより楽に、より早く進み、回復も非常に早く、ドイツでは良いレース、堅実なレースができた。上位陣の転倒が相次いだのは少し幸運だった。グッドな6位だったけど、もっと上を目指せると思う。復帰戦だったので100%プッシュするのではなく、少し落ち着いて走った。」

Luca Marini, Press Conference, Grand Prix of Czechia
Luca Marini, Press Conference, Grand Prix of Czechia

「このトラックは素晴らしい。以前よりも、さらに良くなったと言えるだろう。サーキットは素晴らしい仕事をした。新しいアスファルトは信じられないほど素晴らしい。」

コンセッション

第12戦チェコGP後に優遇措置のランクを評価。対象は2024年夏から2025年夏までとなり、ランクを変動する可能性があるのはアプリリア。ランク『C』を維持するには、10ポイントが必要。

安全面強化

アウトモトドローム・ブルノは、5年ぶりの開催に向けてトラックを全面再舗装。さらに、1コーナー、3コーナー、5コーナー、10コーナーのランオフエリアはトラックの傾斜に合わせて拡張され、高くなり、芝生の路肩がアスファルトに置き換えられた。

 

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