エレーラ「使える存在にならないと」

3月8日、国連が制定した国際女性の日を記念して、パドックで働く女性たちに注目。初回は唯一のレディースライダー、マリア・エレーラ。

オープンバンク・アスパル・チームからエネルジカ製のエレクトリックバイク『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』を使用したカップ戦、『FIM Enel MotoE™ World Cup(FIM エネル MotoE™ワールドカップ)』に2年連続してレギュラー参戦するマリア・エレーラは、バイクに乗り始めた当時の思い出を振り返り、ライダーとしての存在感を証明することを誓った。

「初めてのレースは7歳のとき。今もそうだけど、当時も誰にも負けたくなかったし、趣味が高じて仕事になるように頑張った。母親は厳しかったから、トレーニングの後にはしっかり勉強をして、レースのために学校を休んだときには、先生と一緒に居残りしたり、土曜に家に閉じこもって勉強したり、とにかく、学業で遅れないように努力した」と、レース活動を始めた当時のことを振り返った。

「17歳になると、所属チームの近くに住むために、自宅から700km離れたバルセロナに引っ越したから、両親に会えるのはレースのときだけ。情熱を持って走っていたから、走っているときはナイスだった。家族、友人たちと離れて暮らすことは辛かったけど、好きなことを一生懸命にやっていた。」

「ルイス・サロンやアレックス・リンスと一緒にレースをしているときには、まるで雲の上にいるような感じだった。スペイン選手権と世界選手権に長く参戦して、チームの中で唯一の女性であることが普通で特別だったけど、コーディネートやマネジメントを担当する女性が年々増えてきて、今日では、テレメトリやエンジニアもいる。性別に関係なく、能力があれば、チャンピオンシップに参加できるようになり、当たり前のようになった。私は子供ではないから、ただいるだけではダメ。使える存在にならないと。そうでなければ、他のことをする。」

2か月後に迫った開幕戦に向けて、10日から3日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催されるテストに参加する。

VIDEOPASS(ビデオパス)』では、『FIM Enel MotoE™ World Cup(FIM エネル MotoE™ワールドカップ)』の全戦を完全網羅な生中継で配信。
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