グランプリコミッション~ロングランプペナルティの明確化

積極的なレース参加の定義、ワイルドカードのエントリー料、医療規則等を変更。

国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は8日、国際モーターサイクリズム連盟、モーターサイクルスポーツ製造者協会(MSMA)、国際ロードレーシングチーム連盟(IRTA)、ドルナスポーツの代表者たちによるグランプリコミッションでロングラップペナルティとライドスルーペナルティ等に関して協議し変更を施行することを発表した。

積極的なレース参加
グランプリコミッションは、レース中断後に分類される条件を明確にした。ライダーが分類されるには、ライダーが積極的にレースに参加する必要がある。現状、積極的にレースに参加するとは、トラック上でバイクを修復、もしくはリスタートさせようとしている、またはトラックに戻るかピットレーンに戻ろうとしているライダーを定義としている。

グランプリコミッションは、ライダーのマシンがトラックに戻れるコンディションでなければいけない、という条文を追加した。

スチュワードは引き続き、マシンのコンディションを含めて、ライダーが積極的にレースに参戦できるかどうかを唯一判断することができ、スチュワードの決定に対しては、控訴することはできない。

ロングラップ&ライドスルーペナルティ
グランプリコミッションは、ロングラップとライドスルーペナルティに対して、より一貫性をもたせることを決定。

ロングラップ及びライドスルーのペナルティを科せられたライダーは、ペナルティボードが表示されてから、ペナルティを遂行するために、3ラップが与えられる。唯一の例外は、2度のロングランプペナルティが科せられた場合には、ペナルティボードが表示されてから、ペナルティを遂行するために、5ラップが与えられる。

ワイルドカードのエントリー料
ワイルドカードのエントリーに対して、ライダーに請求される料金に変更は発生しないが、1戦あたりのFIMのライセンス料金は、エントリー料金と共にIRTAが徴収。最終的にライダーが支払う総額に変更はない。

医療規則(即時施行)
以前から幾つかのイベントで混乱が生じたことから、グランプリコミッションは負傷したライダーをサーキットから病院まで搬送する際に発生する費用に関しては、イベント運営者の責任であることを確認。

また、チームスタッフ及びパドックワーカーは、朝早くから夜遅くまで仕事をする必要が頻繁にあることから、この問題をカバーする規則も変更され、メディカルスタッフは、パドック内で作業が実施される7時00分から23時00分まで、サーキットに滞在することが義務となった。

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