対新型コロナウイルス~パンデミックに対してパドックが団結

ライダー、チーム、スポンサー、パートナーたちが世界各地で支援活動を展開。

『MotoGP™世界選手権』は、世界中に感染拡大された新型コロナウイルスの影響を受け、開催の延期やキャンセルを強いられたが、『MotoGP™パドック』を結成するライダー、チーム、スポンサー、パートナー、関連企業、団体はパンデミックに対して団結。世界各地で支援活動を展開している。

アフリカで医療活動を展開する非利益団体の『Two Wheels for Life(ツー・ホイールス・フォー・ライフ)』は、アフリカ諸国の医療センターに必要な薬剤を確実に供給すると共に検査結果を迅速に返却するために必要不可欠なバイクによる輸送を実現させるため、バーチャルレース『MotoGP™ Virtual Race』の第3ラウンド『Red Bull Virtual Grand Prix of Spain』開催期間中に資金を募るキャンペーンを展開。

ライダーレベルでは、マルク・マルケスアレックス・マルケスが出身地スペイン・セルベラに近い大学病院に医療機材の移動用デジタルX線画像診断装置とガス分析装置を寄付すれば、マーベリック・ビニャーレスは、出身地スペイン・ジローナの大学病院にマスクとフェイスシールド、地元の老人ホームには新型コロナウイルスの検査キットを寄付。

バレンティーノ・ロッシは、地元マルケ州の病院に医療器具を購入し寄付。フランチェスコ・バグナイアはファンクラブと共に地元トリノの病院を支援するために募金活動を展開し約1.4万ユーロ(約163万円)を寄付。

今季から『FIM Enel MotoE™ World Cup(FIM エネル MotoE™ワールドカップ)』に参戦するドミニケ・エガーターは、活動の拠点スペイン・バルセロナ郊外の介護老人福祉施設に通い、感染を防ぐためのボランティア活動、主に消毒活動に取り組む。

本田技研は、支援活動として、日本国内だけでなく、アメリカにおいても感染者を搬送するための車両を提供。フェイスシールドを生産し自治体を通じて医療現場へ提供すれば、呼吸器の基幹部品である医療用コンプレッサーの生産にも着手。

ヤマハ発動機は、中国所在のグループ企業と共に、上海市慈善基金会を通じて義援金150万元(約2400万円)を支援。5月中旬を目途にフェイスシールドと除菌洗浄水を地元の磐田市医師会を通じて近郊の医療機関に提供を開始する。

ドゥカティ・モーター・ホールディングは、地元イタリア・ボローニャの大学病院に代わって、設備、研究、医療従事者に資金を提供する目的で募金活動を開始。幹部や職員たちの寄付により、目標額50万ユーロ(約5818万円)の2倍の募金が集まり、アンドレア・ドビツィオーソとダニロ・ペトルッチが世界中のドゥカティスタたちにソーシャルメディア(#raceagainstCOVID)を通じて呼びかけている。

LCR・ホンダは、イタリア・ブレシア市内の病院に必要な医療機器や医薬品を購入する資金を調達するための支援策として、写真家の作品をオンラインで販売する活動をサポート。

プラマック・レーシングを所有するプラマックは、中国・武漢の病院にディーゼル発電機を提供した。

ホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームのタイトルスポンサー、レプソルは、40万枚のマスクをスペインの医療機関に寄付。ポリプロピレン、フェイスシールド、手指消毒液の製造及びPCR検査機をスペイン国内で最も感染の影響を受ける首都マドリード市内の病院に供給。

ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームのタイトルスポンサーで『Moto2™クラス』及び『Moto3™クラス』のフューエルサプライヤーであるペトロナスは、支援するフォーミュラーワンのメルゼデスAMGと英国の大学が共同開発した人工呼吸器なしで肺に酸素を送り込むシーパップ装置(持続的気道陽圧装置)の製造を支援。2000万リンギット(約4963万円)に相当する医療機器及び備品をマレーシアの厚生省及び国家防災庁に寄付したほか、ソーシャルメディア(#WeWishYouWell)を通じて、新型コロナウイルスと闘う人々との連帯を支援。

チャンピオンシップにオフィシャルカーを供給するBMW・Mは、10万枚のマスク、100万ペアの使い捨て手袋、5万枚のFFP2マスクをドイツ・バイエルン州に寄付。さらに100万枚のマスクを近日中に寄付するだけでなく、数週間後にはマスクの生産を開始。ドイツ国内外の医療施設や社会施設には車両を提供する。

『MotoGP™クラス』と『MotoE™ワールドカップ』にタイヤを供給するオフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、医療機器や保護装置の部品を製造。6月下旬までに500万枚以上のマスクの生産を目指す一方で、地元オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域の企業と協力して再利用可能なフェイスマスクの生産にも着手。さらに、地元の流通ネットワークからの無料サービスやフランスだけでなく、ドイツ、イタリア、中国、湾岸諸国などにヘルスケアやロジスティクスの専門会社にタイヤを無償で提供。

『MotoGP™世界選手権』と『MotoE™ワールドカップ』のロジスティクスパートナー、DHLは、緊急医療機器と備品を医療従事者に提供。

オフィシャルビールのシンハーは、タイ政府に5000万タイバーツ(約1.7億円)を寄付。

『MotoGP™世界選手権』のコミュニケーションサプライヤー、タタ・コミュニケーションの親会社タタ・サンズは100億ルピー(約143億円)を計上。タタ・トラストが医療機器、治療施設、医療従事者の訓練のために50億ルピー(約71億円)をインド政府に寄付した。

『MotoGP™世界選手権』のサステナブルパワパートナー兼『MotoE™ワールドカップ』のタイトルスポンサーであるエネルは、非営利団体のエネル・クオーレを通じて、健康及び社会支援サービスの提供に関与する重要な団体を支援する一連な措置として、イタリア政府に2300万ユーロ(約26.8億円)を寄付。

『MotoGP™世界選手権』のテクニカルパートナー兼『MotoE™ワールドカップ』のエクスクルーシブテクニカルスポンサーのレノボは、レノボ財団を通じて、670万米ドル(約1.2億円)の寄付とウイルスを研究する研究者たちや患者を治療する新しい病院に対して技術面で支援。

『MotoGP™世界選手権』と『MotoE™ワールドカップ』のプロセッコサプライヤー、プロセコDOCは、イタリア国内で最も感染の影響を受けた地域の1つ、ヴェネト州を支援するために集中治療室に必要な医療機器の購入するために資金を準備。

『MotoGP™世界選手権』のオフィシャルアイウェアサプライヤー、オークリーは、地元の医療関係者と協力して保護シールドを開発し、北米と欧州に2万ユニットを寄付。

サステナブルトラックサプライヤー、スカニアは、地元スウェーデンにおいて、トレーラーを移動式の検査車両として活用するだけでなく、ストックホルム県と大学病院と協力して、医療従事者の保護具を入手。

レンタカーサプライヤーのハーツは、ニューヨーク市の医療従事者に対して3月25日から4月30日まで、無料で車両を提供。

ハンドツールサプライヤーのスタンリーは、親会社のスタンリー・ブラック&デッカーが300万枚のマスク購入や従業員救済基金への寄付を含めて、従業員とコミュニティの利益をもたらすために1000万ドル(約10.7億円)の財政支援を約束。

軽量級及び中量級のルブリカントサプライヤー、リキモリは、救急車用のエンジンオイルや緊急時の医療機器を操作するために必要な緊急発電機を維持するための添加剤を含め、ドイツ全土の救急サービス、病院、消防隊に300万ユーロ(約3.5億円)に相当する製品を提供。

軽量級のECUサプライヤー、デロルトは、地元モンツアの病院の集中治療室に必要な医療機器を購入するための資金調達のキャンペーンに参加。

『MotoE™ワールドカップ』にエレクトリックバイクを供給するエネルジカは、蘇生装置用のバブルやマスク補助換気器具など複数のプロトタイプ機器を製造。イタリア・ロンバルディアの病院でテストされている。

『MotoE™ワールドカップ』のオフィシャルインシュランスパートナー、アリアンツ・パートナーズは、世界的な支援を展開。ドイツでは、デジタル・メンタル・ヘルス・サービスを提供すれば、スペインでは医療従事者のために設立した3700万ユーロ(約43億円)の特別生命保険基金に280万ユーロ(約3.7億円)を拠出。

イタリアでは、他のグループと提携してミラノの見本市展示会場内に設置した集中治療病院の設立に支援したほか、生活に恵まれない人々を支援する複数の団体を支援。フランスでは、新型コロナウイルスを研究する研究所の支援や医療従事者の日常生活を改善するために100万ユーロ(約1.1億円)を寄付。スロバキアでは、首都ブラチスラバの大学病院に医療機器を購入するために8.5万ユーロ(約990万円)を寄付。

アフリカにおいては、病院や医療機関に直接配送される検査キットや医療品を購入する目的で100万ユーロ(約1.1億円)を割り当て、アジアにおいては、タイで100万タイバーツ(約1601万円)の寄付と1000人分の個人用防護具、4000枚のN95マスクを提供。インドネシアでは、首都ジャカルタでのドライブスルー検査を開始する。

イタリアGPの開催地、ムジェロ・サーキットことアウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロは、サーキット内のメディカルセンターで所有する人工呼吸器など集中治療室で使用可能な医療機器(肺換気装置、集中治療用モニター、モニター付き除細動器、デジタル超音波診断装置など)を地元トスカーナ州の2つの病院(ボルゴ・サン・ロレンルォとフィレンツェ)に提供。

アラゴンGPの開催地、モーターランド・アラゴンは、メディカルセンターで使用するマスクとガウンを地元アルカニェス市内の病院に寄付。必要に応じて施設を提供することをアラゴン州に申し出ていた。

メディカルサービスサプライヤー、キロンサルーの医師たちはスペイン、クリニカ・モバイルの医師たちはイタリアで医療活動を展開している。

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