ブリビオ「スズキにはナンバー1はいない、リンス&ミルがいる」

22年からのサテライトチーム起用を目指し、数か月後から検討を再開。

チーム・スズキ・エクスターは11日、メディア向けにオンラインによるバーチャルプレスカンファレンスを開催。出席したチームマネージャーのダビデ・ブリビオがアレックス・リンスとジョアン・ミルの契約更新、7月中旬の開催が予定されている2020年シーズン、以前から話題となっているサテライトチームの計画に関して説明した。

勝者としてサイクル
「我々にはグレートな2人を起用し、重要なことをするためのサイクルが開かれていると思います。マルケスは破ることが非常に困難なライダーです。クアルタラロとマーベリックは非常に速いですが、彼らと対決できると思います。苦戦します。戦闘的なバイクに作り上げ、最善の運営をしなければいけません。」

ジョアン・ミル対アレックス・リンス
「ジョアンがどこまで行けるのか時間が示してくれるでしょう。アレックスとファイトするポテンシャルを備えていることは確かです。今年はチーム内の競争環境が向上することを期待します。アレックスはジョアンが戦闘的なライダーであることを認識していることから、成長するでしょう。ジョアンはアレックスにファイトすることを望みます。健全な競争となる期待します。これが必要です。アンドレア・イアンノーネと共に参戦した18年は、終盤の6、7戦競だけでしたが、競争となり、常に1人が表彰台を獲得。登壇しなかったライダーがチームメイトに対して不快に思うことはなかったです。そのようなことが今年再現されることを期待します。」

ナンバーワンライダー
「今年のチームはここ数年間で最も強いチームになることを期待します。今、スズキのナンバー1は存在しません。スズキにはナンバー1が2人います。このようになるように全力を尽くし、優れた方が勝ちます。チーム内で競争が発生し、トラックで決着が付くことに関心があります。これは2人のためになり、ジョアンはアレックスがリラックスを許さない存在になるでしょう。」

アレックス・リンス&ジョアン・ミルとの契約交渉
「我々は2人を21年と22年に継続して起用できることを嬉しく思います。これが我々の目標でした。アレックスとの交渉は正直、大変簡単でした。1年以上も前にスズキからの継続参戦を望み、今すぐに契約ができることを伝えてくれました。そして、ちょうど1年前に日本に行き、契約更新に関して協議をしました。」

「19年の6月、7月に21年の契約書に調印するには、会社のシステムにより、我々の会社の社長まで段階を踏んで進まなければいけません。適した時期にプロセスを踏まなければいけません。19年には20年を考え、20年が始まったときに21年に関して協議を開始しますが、アレックスとは既に合意していたことから我々は落ち着いていました。継続参戦が決まって、我々全員は幸せです。」

「ジョアンとは、昨年の中頃に話し合いをしました。『我々は幸せ。君を継続的に起用して、長期的なプロジェクトを一緒に実行したい』と伝えました。変更の理由はありません。将来において、安定が結果に結びつくと考えます。彼は残留することを望み、契約を更新するオプションを所有していたことから、正直、交渉は簡単でした。」

「我々の目標を達成できて、大変嬉しいです。アレックスは既に証明したように優勝することができます。ベストライダーに仲間入りします。ジョアンはそのレベルに達成スル」ポテンシャルがあり、今後の我々の目標は2人がトップ5、6入りに進出することであり、グループを先導する2人のストロングなライダーを起用することです。」

長期期間の契約
「マルク・マルケスの4年契約には誰もが驚きました。2年契約が通常ですが、我々の意向はアレックスとジョアンを可能な限り長い期間一緒に参戦することです。アレックスはスズキで長いキャリアを歩むことを望むと何度も伝えてくれました。当然、戦闘力の高いバイクを提供しなければいけません。そうでなければ、オプションを探してしまいます。長期期間の契約を結ぶことに何も問題はありませんでしたが、会社としてはステップ・バイ・ステップで前進することを望むことから、2年毎が最善でした、2人と23年と24年の契約を結べることを期待します。」

B計画及び代替ライダー候補
「我々にはB計画はありませんでした。後任も考えていませんでした。ライダーを抱える全てのパーソナルマネージャーたちと話しをしますが、それは通常のことです。パドックは小さな共同体です。マルク・マルケスがホンダに残留すること。ファビオ・クアルタラロがヤマハと契約を締結すること。マーベリック・ビニャーレスはドゥカティに移籍するオプションがありましたが、ヤマハに残留することを望んでいました。状況を把握していましたが、我々の意向は、常にアレックスとジョアンを維持することで、他者との交渉や起用の計画がありませんでした。」

2020年シーズン
「チャンピオンシップが短くても、長くても、あまり変わりません。速いライダーはいつも上位に進出します。同じサーキットで連続開催されても、結果はほぼ同じでしょう。トップ2、3はほぼ同じだと思われ、スズキがサプライズとなることを期待しますが、同時に驚きではないかもしれません。6か月間もレースが開催されていません。どのように始まるのか見てみたいです。」

「オーストリアでの2戦連続開催は望みませんが、もしかしたら、そうなるかもしれません。我々としては、アッセン、またはシルバーストンでの連続開催を好みます。某ライダーはオーストリアで非常に速くですが、ヘレスではそれほど強くありません。チャンピオンシップの開催に向けて解決策を探し、我々は受け入れます。オーストリアで2戦連続して開催されることで、12戦に到達するのであれば、それでOKです。闘うためにオーストリアに乗り込みます。」

「解決策を追求するために、ドルナとメーカー間で話し合いが実現したことを嬉しく思います。特別な1年であることを理解して、可能な限り最善の手段で状況を管理することに努めます。重要なのは始めること。たとえ10戦でも実施できれば、チャンピオンシップを開催したことになります。特別な1年であることから受け入れなければいけません。リスク0は不可能です。」

「我々の多くのチームスタッフたちはイタリアに住んでいます。スペイン、イギリス、フランス、日本にもメンバーがいることから、各国の状況を確認しています。もし、欧州に来る場合には、検疫が必要となることから、今欧州に来て、ヘレス入りの前に検疫を受けた方が良いです。日本人スタッフたちは早く欧州に入るかもしれません。ドルナとの話し合いを続けています。」

「チーム内では、1台のバイクに3人のメカニックが作業にあたることから、最低2メートルのソーシャルディスタンスを維持することは困難です。医療プロトコルを確認することが非常に重要です。サーキットに入場する前に検査を受け、陽性が判明すれば入場できません。そして、どのように作業をするのか確認しましょう。今年はパドックでの生活やホテルでの息抜きはできません。直接にホテルに戻り、休み、次の日にサーキットで作業をします。プロトコルを調整するために2か月の時間があり、我々はそれに従って行動します。」

サテライトチーム
「プロジェクトを継続し、22年に向けて検討しています。我々はライダーたちとの契約に関して集中し、現状は最も重要な課題に関して協議をしていることから、数週間後、もしくは数か月後から再びこの課題を取り上げ、ファクトリーの意見を確認しましょう。」

Team Suzuki Ecstar Launch 2020
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