国際モーターサイクリズム連盟は23日、2021年シーズンに参戦する暫定エントリーリストを発表。同日、アプリリア・レーシングはアレイシ・エスパルガロ、ロンレンソォ・サバドーリ、ブラッドリー・スミスを来季2021年シーズンに起用することを発表した。
アプリリア
シーズンのオープニングレースとなる第2戦スペインGP開催の6週間前となる6月9日に、エスパルガロ兄との間で契約期間を2年間延長することで合意。
2019年から起用するアンドレア・イアンノーネとの契約更新を検討していたが、11月10日にスポーツ仲介裁判所がイタリア人ライダーに対して、禁止薬物の使用により、2019年12月17日から4年間の資格停止を決定したことから、既に接触していた来季の去就が決まっていないアンドレア・ドビツィオーソ、カル・クラッチロー、スーパーバイク世界選手権と『Moto2™クラス』のライダーたちと本格的な交渉を進めてきたが、最終的にプロトタイプマシン『RS-GP』の走行経験があり、シーズンを通じてイアンノーネの代役を務めたサバドーリとスミスの継続起用を選択。暫定エントリーリストにはサバドーリの名前が掲載されているが、来年2月に開催が予定されているプレシーズンのテストを通じて、セカンドライダーとテストライダーを決定することになった。
アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
・ アレイシ・エスパルガロ(6月9日に2年契約)
・ ロンレンソォ・サバドーリ/ブラッドリー・スミス
ホンダ
HRCは、2月20日に2013年から起用するマルク・マルケスとの間で、2021年から4年間の契約更新に合意。2024年末までホンダのファクトリーチームから参戦することが決定。
シーズン緒戦となる第2戦スペインGP直前の7月13日には、6月25日に所属するKTMから契約満了となる今季末で離脱することが発表されたポル・エスパルガロとの間で2021年からの2年契約に合意したことから、レプソル・ホンダ・チームは、マルケス兄とエスパルガロ弟の体制が決定。
同日、アレックス・マルケスとの間で2021年からの2年契約に合意。ファクトリーチームからサテライトチームのLCR・ホンダに移籍することを発表した。
10月22日、中上貴晶との間で複数年契約を締結。最高峰クラス1年目の2018年から所属するLCR・ホンダ・イデミツからの継続参戦が決まった。
レプソル・ホンダ・チーム
・ マルク・マルケス(2月20日に4年契約)
・ ポル・エスパルガロ(7月12日に2年契約)
LCR・ホンダ
・ アレックス・マルケス(7月12日に2年契約)
・ 中上貴晶(10月22日に複数契約)
ヤマハ
ヤマハ発動機は、1月28日に2017年からファクトリーチームで起用するマーベリック・ビニャーレスとの間で2022年末までの契約を更新。翌日の29日には、サテライトチームに所属するファビオ・クアルタラロとの間で2年契約を締結し、2021年からファクトリーチームに加入させることを発表した。
同日、バレンティーノ・ロッシとの間で継続参戦に関して、シーズン半ばに最終的な決定を下すことで合意。継続する場合には、ファイクトリーマシンの提供と技術面の支援を約束すれば、4月25日に公開されたビデオインタビューに出演したロッシは継続参戦の意志を表明。
9月26日、ヤマハ発動機とペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは、ロッシとの1年契約を発表。
ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは、7月13日にフランコ・モルビデッリとの間で契約期間を2年延長する契約を締結。最高峰クラス参戦3年目となる2021年シーズンは、ロッシ&モルビデッリ体制。
モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP
・ マーベリック・ビニャーレス(1月28日に2年契約)
・ ファビオ・クアルタラロ(1月29日に2年契約)
ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チーム
・ フランコ・モルビデッリ(7月13日に2年契約*)
・ バレンティーノ・ロッシ(9月26日に1年契約)
スズキ
4月19日に2017年から起用するアレックス・リンス、5月2日に2019年から起用するジョアン・ミルとの間で2021年から2年間の契約更新に関して合意したことを発表。11チーム中、先陣を切って2021年/2022年のチーム体制が決定した。
チーム・スズキ・エクスター
・ アレックス・リンス(4月19日に2年契約)
・ ジョアン・ミル(5月2日に2年契約)
ドゥカティ
ドゥカティ・コルセは、5月27日にサテライトチームに所属するジャック・ミラーとの間でファクトリーチームに昇格する条件で契約を更新。1年延長のオプションが付いた1年契約を締結した。
8月15日、アンドレア・ドビツィオーソは、第5戦オーストリアGPの際に、2013年から所属するドゥカティからシーズン終了後に離脱することを発表。
9月30日、2018年2月に2019年からの2年契約を締結し、中量級から昇格させたフランチェスコ・バグナイアとの間で契約期間を1年延長。所属するサテライトチームのプラマック・レーシングからファクトリーチームに昇格させることを発表すれば、同じく直接契約を結ぶヨハン・ザルコをエスポンソマラ・レーシングからプラマック・レーシングに移籍させ、2020年型のプロトタイプマシン、デスモセディチGP20の供給を発表。
ミラー、バグナイア、ザルコに続き、4人目には中量級に進出するホルヘ・マルティンを指名。1年契約を結び、サテライトチームのプラマック・レーシングにレンタルする形で起用する。
エスポンソマラ・レーシングは、2019年7月31日にティト・ラバットとの間で、2020年/2021年の2年契約を更新したが、11月7日、ドゥカティ・コルセと契約を締結したルカ・マリーニとエネア・バスティアニーニの起用を発表。来季末までの2年契約を締結していたラバットが今季末で離脱することになった。
ドゥカティ・チーム
・ ジャック・ミラー(5月27日に1年契約)
・ フランチェスコ・バグナイア(9月30日に1年契約)
プラマック・レーシング
・ ヨハン・ザルコ(9月30日に1年契約)
・ ホルヘ・マルティン(9月30日に1年契約)
エスポンソマラ・レーシング
・ ルカ・マリーニ(11月7日に1年契約)
・ エネア・バスティアニーニ(11月7日に1年契約)
KTM
シーズン再開を3週間後に控えた6月25日、参戦5年目のラインアップを発表。ファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングには、レッドブル・ルーキーズ・カップ出身で、2015年、2017年、2018年にレッドブル・KTM・アジョのチームメイトだったブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラの組み合わせを再結成させることを決断。
直接2年契約を締結したダニロ・ペトルッチとイケル・レクオナの2人をレンタルする形でサテライトチームのレッドブル・KTM・テック3で起用することを発表した。
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
・ ブラッド・ビンダー(6月25日に2年契約)
・ ミゲール・オリベイラ(6月25日に2年契約)
レッドブル・KTM・テック3
・ イケル・レクオナ(6月25日に2年契約)
・ ダニロ・ペトルッチ(6月25日に2年契約)
*フランコ・モルビデッリは全22名中唯一所属チームと契約。21名はメーカーと契約。