レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーは、第4戦チェコGPで南アフリカ人ライダーとしては初めて、アフリカ人ライダーとしては、ローデシア(現在のジンバブエ)出身のレジェンド、ジム・レッドマンが1966年6月のダッチTT以来となる優勝を挙げ、最高峰クラスのデビューから僅か3戦目の快挙となった。
2002年に技術規則が変更されて始まった『MotoGP™クラス』において、参戦1年目に優勝を挙げたのは、過去に3名だけ。
『250ccクラス』で2連覇を達成して、2006年にホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームから参戦を始めたダニ・ペドロサは、第4戦中国GPで初めてのポールポジションから初優勝。
『250ccクラス』で2年連続のタイトルを獲得した後、2008年にヤマハのファクトリーチーム、フィアット・ヤマハ・チームから最高峰クラスに昇格したホルヘ・ロレンソは、第3戦ポルトガルGPで3戦連続のポールポジションから初優勝。
『Moto2™クラス』の王者として、2013年にファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームからデビューしたマルク・マルケスは、第2戦アメリカズGPで史上最年少のポールポジションから史上最年少優勝の記録を更新。
参戦2年目に初優勝を挙げたのは、ケーシー・ストーナーやアンドレア・ドビツィオーソ、ファビオ・クアルタラロ、玉田誠ら9名。参戦3年目はアレックス・リンスとニッキー・ヘイデン。
カル・クラッチローは、参戦6年目の98戦目となった2016年の第11戦チェコGPで初優勝。ダニロ・ペトルッチは、参戦8年目の124戦目となった2019年の第6戦イタリアGPで初優勝。トロイ・ベイリスは、2003年から3年間のレギュラー参戦を経て、代役と招集された2006年の最終戦バレンシアGPで初優勝。45戦目だった。
90年以降の『500ccクラス』では、マックス・ビアッジが1998年の開幕戦日本GPでデビューウインを達成。バレンティーノ・ロッシは、2000年の第9戦イギリスGPで初優勝を挙げていた。
参戦1年目の初優勝
2戦目:マルク・マルケス(2013年/第2戦アメリカズGP)
3戦目:ホルヘ・ロレンソ(2008年/第3戦ポルトガルGP)
4戦目:ダニ・ペドロサ(2006年/第4戦中国GP)
参戦2年目の初優勝
18戦目:ケーシー・ストーナー(2007年/開幕戦カタールGP)
18戦目:アンドレア・ドビツィオーソ(2009年/第10戦イギリスGP)
20戦目:ファビオ・クアルタラロ(2020年/第2戦スペインGP)
23戦目:玉田誠(2004年/第7戦リオGP)
24戦目:クリス・バーミューレン(2007年/第5戦フランスGP)
25戦目:ジャック・ミラー(2016年/第8戦TTアッセン)
28戦目:トニー・エリアス(2006年/第16戦ポルトガルGP)
28戦目:ベン・スピーズ(2011年/第7戦TTアッセン)
30戦目:マーベリック・ビニャーレス(2016年/第12戦イギリスGP)
参戦3年目の初優勝
34戦目:アレックス・リンス(2019年/第3戦アメリカズ)
38戦目:ニッキー・ヘイデン(2005年/第8戦アメリカGP)