『MotoGP™クラス』プレビュー~4人によるタイトル争い

残り4戦。ミル、クアルタラロ、ビニャーレス、ドビツィオーソのギャップは15ポイント差。

第12戦テルエルGPは、モーターランド・アラゴンで10月23日(金)に初日、25日(日)に決勝レースを開催。サマータイムが終了する決勝レースは、『Moto3™クラス』、『MotoGP™クラス』、『Moto2™クラス』の順で開催され、最高峰クラスは現地時間の13時00分、日本時間の21時00分スタートする。

前戦アラゴンGPでクラス最多5度目の表彰台を獲得したジョアン・ミルは、2年目、27戦目で初めてポイントリーダーに飛び出すことに成功。決して守りに入らず、通常通りに1戦ずつに取り組み、初優勝を追求する。

負傷と転倒に苦しんだアレックス・リンスは、シーズン8人目の優勝者となり、総合12位から7位にジャンプアップ。チーム部門でトップに躍り出たスズキの両雄が再び優勝、ダブルポディウムを狙いに行く。

フリー走行1から公式予選2まで、セッションをリードしていたコンストラクター部門総合1位のヤマハ。総合2位に後退したファビオ・クアルタラロ、総合3位のマーベリック・ビニャーレス、総合6位のフランコ・モルビデッリは、明確となっている課題を克服し、決勝レースでリザルトを追求する。

誰一人公式予選2へ直接進出できず、決勝レースでは、表彰台争いから引き離されたドゥカティ勢。集中したデータを参考に、総合4位のアンドレア・ドビツィオーソは、トップ3とのギャップを詰めに行き、プラマック・レーシングの両雄、ジャック・ミラーとフランチェスコ・バグナイアは来季のファクトリーチーム入りに相応しい結果を追い求める。

チャンピオンシップに復帰した1982年以降、コンストラクター部門で一度も3位以下に後退したことがなかった総合5位のホンダだが、アレックス・マルケスが2戦連続の2位獲得で総合16位から12位に浮上。新人王争い部門でも総合1位に並び、今週末はミルと共にシーズン9人目の有力候補に挙げられる。

オープニングレースから唯一全戦でポイントを連取する総合5位の中上貴晶と本来のパフォーマンスを取り戻してきた総合18位のカル・クラッチローは、当地2戦目で初表彰台を目指す。

コンストラクター部門で総合3位から4位に後退したKTM。ファクトリーとして能力が試される2戦連続開催の2戦目で、総合9位のポル・エスパルガロ、総合10位のミゲール・オリベイラ、総合11位のブラッド・ビンダーが巻き返しを図る。

タイムスケジュール
10月22日(木)
17時00分(24時00分): プレスカンファレンス
10月23日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(45分間)
14時30分(21時30分): フリー走行2(45分間)
10月24日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(45分間)
14時10分(21時10分): フリー走行4(30分間)
14時50分(21時50分): 公式予選1(15分間)
15時15分(22時15分): 公式予選2(15分間)
10月25日(日)
09時50分(16時50分): ウォームアップ走行(20分間)
13時00分(21時00分): 決勝レース(23ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2020年-ドライコンディション
優勝:アレックス・リンス(スズキ)
2位:アレックス・マルケス(ホンダ)+0.263秒差
3位:ジョアン・ミル(スズキ)+2.644秒差

2019年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+4.836秒差
3位:ジャック・ミラー(ドゥカティ)+5.430秒差

2018年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+0.648秒差
3位:アンドレア・イアンノーネ(スズキ)+1.259秒差

2017年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+0.879秒差
3位:ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)+2.028秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)+2.740秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+5.983秒差

2015年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+2.683秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+2.773秒差

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