22年からライトパネルを設置

『MotoGP™世界選手権』と『スーパーバイク世界選手権』が開催されるサーキットに導入。

FIM国際モーターサイクリズム連盟は26日、FIA国際自動車連盟と共に安全面の強化を目的とした新たな提携により、ハイテクライトパネルを2022年から『フォーミュラワン世界選手権』と『MotoGP™世界選手権』、2023年から『スーパーバイク世界選手権』、『世界耐久選手権』のイベントを開催する全てのサーキットに対して設置の義務を発表した。

ライトパネルは、トラックサイドに設置され、レースコントロールまたはマーシャルによる操作が可能となり、フラッグ情報、気象情報、セーフティカー、または仮想セーフティカーの配備など、ライダー、ドライバーに重要な情報を表示するために使用される。

現状、このライトパネルは、『フォーミュラワン世界選手権』のチャンピオンシッププロモーターが各レースに搬送、設置する責任があるが、開催するサーキットで常設しているわけでなく、他のイベントを開催する際に使用ができないことから、今回の提携は、今後は全てのチャンピオンシップが同選手権レベルの安全技術を利用できることを意味する。

『フォーミュラワン世界選手権』を開催するグレード1のサーキットは承認を得た『T1スペック』、『MotoGP™世界選手権』や『スーパーバイク世界選手権』を開催するサーキットは承認を得た『T1』または『T2』のライトパネルの設置が必要となる。

ライトパネルは、スイスのメトロロジー研究所による厳格なテストを受けており、雨や直射日光などの様々な条件下で検査されている。

現在、イギリスの『EM Motorsport』が国際自動車連盟の『T1』と『T2』の承認を得ており、複数の企業が製品の開発及び認定を行っている。

国際自動車連盟のサーキット競技及びラリー競技における安全責任者スチュアート・ロバートソンは「これはサーキットの安全性に関する『FIA』と『FIM』の協力における重要な一歩です。今回の提携により、トップレベルのサーキットでレースを開催する全てのチャンピオンシップが最新の安全技術を利用できることになります」と、説明。

国際モーターサイクリズム連盟のサーキット競技委員長フランク・ベイシーは「『FIA』と『FIM』は安全面に関して強い絆で結ばれており、今回の協力により、より強固なものとなります。『MotoGP™世界選手権』、『スーパーバイク世界選手権』、『世界耐久選手権』を開催するサーキットでこのライトパネルを義務化することで、トップレベルのトラックでレースを開催する全てのシリーズにおいて、最高レベルの安全性を確保することができます」と、付け加えた。

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