6週間後にカタールに集結、3月にテスト&開幕戦開催

プレシーズンのシェイクダウンテストとオフィシャルテスト、シーズンの初戦をカタールで実施。

ドルナスポーツは、1月12日に新型コロナウイルスの感染拡大が原因で11月6日に発表していたプレシーズンの暫定日程を発表。2020年シーズンが7月中旬からの短期集中となったことから、毎年最終戦後に実施されていた2日間のオフィシャルテストと2日間のプライベートテストが既にキャンセルされていたが、マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで計画していた2月14日から3日間のシェイクダウンテストと2月19日から3日間のオフィシャルテストをキャンセルすることを発表。

2日後の14日、開幕戦カタールGPの開催地、ロサイル・インターナショナル・サーキットでキャンセルされたシェイクダウンテストを3月5日、オフィシャルテストを3月6日から2日間開催することを発表した。

シェイクダウンテストは、各メーカーのテストライダーに加え、コンセッションの優遇を受けるメーカーのレギュラーライダー、最高峰クラスに新規参戦するルーキーライダーに参加が許可されることから、アレイシ・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス、ロレンソォ・サバドーリ、エネア・バスティアニーニ、ルカ・マリーニ、ホルヘ・マルティンがミケーレ・ピロ、シルバン・ギュントーリ、ステファン・ブラドル、ダニ・ペドロサ、カル・クラッチローに合流する予定。

3人の新人たちは、11月のテストに加え、3日間のシェイクダウンテストがキャンセルされたことから、デビュー戦までの走行は合計6日間。

メーカーを移籍したポル・エスパルガロとダニロ・ペトルッチは、今年最初のオフィシャルテストが3日間から2日間に減少。デスモセディチGP19から20に乗り換えるヨハン・ザルコと共に素早い適応が要求される。

アプリリアは、昨年6月9日にエスパルガロ兄と2年契約を締結。1人目のレギュラーライダーに指名したが、11月23日に2人目のレギュラーライダーとテストライダーをウインターテスト後に選択することを発表。スミスとサバドーリは、レギュラーライダーを目指して、合計6日間のテストで結果を追求する。

オフィシャルテストの注目は、前王者マルク・マルケスの復帰。3度目の手術から順調に回復していることが検査結果で確認されたが、特定の抗生物質治療と臨床状況に適合した機能回復プログラムを継続中で、本格的なフィジカルトレーニングはまだ開始していないことから、現時点での3月復帰は未定。

チームを移籍したバレンティーノ・ロッシ、ファビオ・クアルタラロ、ジャック・ミラー、フランチェスコ・バグナイア、ヨハン・ザルコ、ミゲール・オリベイラ、アレックス・マルケスは、新たな体制で走行を開始する。

一方で、グランプリコミッションは、昨年4月16日にスポーツのエンターテインメントとしての価値と競争の整合性と維持する目的で、公平性と平等性を維持しながら、新型コロナウイルスの危機に起因するコストを削減するために、技術的な制限を設け、エンジン及びエアロボディを2021年シーズン最初のイベントまでの凍結することを決定。

シーズンの初戦となる開幕戦カタールGPでは、2020年に承認を受けたエンジン、またはエアロボディを使用。その後、通常のアップグレードが残りのシーズンに適用されることから、アプリリアを除いた非譲渡メーカーはシーズン中にエンジンを進化させることはできないが、全メーカーのライダー毎にエアロボディのアップデートが1回だけ認められ、ドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ルイジ・ダリーニャは、イタリアのテレビ局のインタビューに応えた際に、開発の焦点がエアロボディになることを説明していた。

3月3日~4日:セットアップ
3月5日:シェイクダウンテスト
3月6日~7日:オフィシャルテスト
3月10日~12日:オフィシャルテスト

中量級と軽量級は、3月16日から3日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでオフィシャルテストを予定。新加入のキャメロン・ボビエ、中量級に昇格する王者アルベルト・アレナス、総合2位トニー・アルボリーノ、総合3位小椋藍、総合4位ラウール・フェルナンデェス、総合5位チェレスティーノ・ヴィェッティ、バリー・バルトゥス、チームを移籍するトーマス・ルティ、ロレンソォ・バルダッサーリ、ハフィス・シャーリン、ステファノ・マンツィ、鳥羽海渡、ニッコロ・アントネッリ、山中琉聖らは最終戦後にポルティマオ・サーキットとヘレス・サーキットでプライベートテストを実施していた。

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