アスパル・チームのアロン・カネトは、出身地スペン・バレンシアから南に移動。カルタヘナ・サーキットで今月16日から2日間、アルメリア・サーキットで18日から2日間、ヤマハの市販車を利用してトレーニングを実施。ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催が予定されている3月16日からのオフィシャルテストを視野に入れ、中量級2年目に向けた本格的な準備を開始した。
中量級1年目に新人王を獲得したが、昇格時から問題となっていた腕上がり症状を解消するために第9戦カタルーニャGP後に右前腕を手術を受け、回復具合を確認した第10戦フランスGPでは、ウォームアップ走行でシーズン8度目の転倒を喫した際に左手小指を骨折したことから2戦に欠場。
「2度の負傷が原因で難しい1年となってしまったけど、今年はトレーニング法を変えてみた。体調はキャリアの中で最高だ。今回使用するバイクは違うから、ヘレスのときに体調を改めて確認したいけど、今年の始まり方は全く違う。精神面が違うんだ。」
「2年目だから1年目の経験がある。軽量級のように上位進出への挑戦を始めたいけど、懸命に仕事をしないといけない。100%で挑む必要がある。今年は優勝争いが可能だ。チャンピオン争いが可能かどうかシーズン終盤に見てみよう。」
「今年改善したいところは予選。軽量級で使用していたタイヤと全く違うんだ。沢山のことを学んだから、改善に取り組もう。僕の長所はリズム。2年前のアラゴンで優勝(ポール・トゥ・ウイン)したような走りを今年は再現させたい」と、会心の笑みで仕上がり具合と意気込み、そして課題を語った。