最高峰クラスは10日、開幕戦カタールGPに開催地ロサイル・インターナショナル・サーキットで今年2度目のオフィシャルテストをスタート。今年最初のオフィシャルテストで総合2番手に進出したジャック・ミラーが2019年に記録されたオールタイムラップレコード(1分53秒380)を非公式ながら0.197秒更新する1分53秒183のトップタイムをマークした。
ドライコンディションの中、14時00分のセッション開始と同時にスズキのテストライダー、津田拓也が当地で開催されたシェイクダウンテストから4回連続して一番にコースイン。シルバン・ギュントーリ、ステファン・ブラドル、ミケーレ・ピロ、ダニ・ペドロサ、カル・クラッチロー、野左根航汰ら7名のテストライダーたちは積極的にテストプログラムを実行しながら、レギュラーライダーたちをサポート。中須賀克行は帰国。
総合1番手に進出したファビオ・クアルタラロは、前回から始めたシャーシの比較テストをはじめ、フロントマッドガードとフロントフォークカバーを検証した後、オールタイムラップレコードを0.117秒更新。トップタイムから0.080秒差の2番手に進出すれば、総合7番手のマーベリック・ビニャーレスは2度の転倒、プレシーズン3度目と4度目となる転倒を喫したが、最多の77ラップを周回して0.247秒差の3番手。
新型エアロボディが投入されたヨハン・ザルコは、2019年のカタールGP決勝レース(18ラップ目)にマルク・マルケスが樹立したトップスピード352.0㎞/hを非公式ながら更新する352.9㎞/hを記録して4番手に進出。
カーボンで補強されたシャーシを試したポル・エスパルガロは、ドゥカティが上位を独占していたトップスピード部門で4番手に進出する347.2㎞/hを記録し、ザルコと同時計の5番手に進出すれば、総合3番手だったアレイシ・エスパルガロも1分54秒台を突破して6番手。
総合13番手だった中上貴晶は、1コーナーでプレシーズン2度目の転倒を喫したが1.079秒差の10番手まで浮上。ブラッド・ビンダーは2コーナーでプレシーズン4度目の転倒。ステファン・ブラドルは、2コーナーで初転倒を喫した際に首を痛めたことから、その後の走行をキャンセルした。
今年2度目のオフィシャルテストは12日まで開催。