アプリリア・レーシングは、12日から3日間、第4戦スペインGPの開催地、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施。ロレンソォ・バルダサーリに加え、アンドレア・ドビツィオーソを招待。
今季のレギュラー参戦を休戦することを決断したドビツィオーソは、2013年から8年間乗り続けたドゥカティ機からアプリリアのプロトタイプマシン『RS-GP』を初試乗。ライディングポジションの調整に取り組みながら、エンジン、シャーシ、エアロダイナミックス、電子制御などに対する厳格な分析をエンジニアたちに提供した。
「8年間乗り続けたバイクから乗り換えることは、大きな変化。最初はバイクのポジション。これがメインだった。バイクの快適さを感じることが重要だから、ある程度の時間が必要。各バイク特徴が異なることから自分にとってベストポジション、バイクにとってもベストなポジションを理解する必要があるから、多くの時間を費やした。これを3日間で調整することは不可能。残念なことに最終日は風が強く、走ることができなかったけど、異なるバイクにトライすることは、ライダー側から見て、とてもナイスだ。なぜなら、ライダーたちはテレビやトラックで見たものから、もう少し感じて理解するために、全てのバイクを試したいと思っている。8年間同じバイクに乗る続けたから、とてもナイスで感動的だった。本当にナイスだった。」
「『MotoGP™』は僕の情熱であり続け、来年レースに戻りたい。そのために、トラックにいることは賢明だったと思う。アプリリアがその可能性を正しい手段で提供してくれたことがとても嬉しい。とにかく、来年レースに参戦するかどうかは別として、ポジティブだったと思う。『MotoGP™バイク』を走らせる可能性は、常にナイス。このような形で、プロフェッショナルな手段で走らせることができたのは、走っただけでなく、望んでいたことだった。ノーと言うことは容易ではない。全てが正しい手段で運営されたから、テストは賢明だったと思う。」
「以前に走っていたバイクとは、直ぐに違うと感じることができたけど、細部を理解することは非常に難しい。細部を理解するためには、懸命にバイクをプッシュし、快適に走らなければいけない。全てのライダーは速く走ることができ、最速者たちに接近することができると思うけど、そこにいて、重要なラップタイムやポジションをファイトすることは、別の話し。そのためには、バイクの正しいポジションが必要で、それにはある程度の時間がかかる。幾つかのアイデアがあるけど、全てがハッキリしているとは思わない。それは通常なこと。バイクを限界までプッシュし、快適さを感じるには時間がかかる。バイクのポジションを話題にすると、それは一般のバイクではない。『MotoGP™』のポジションは特別なんだ。非常に精確でバイクは硬く、タイヤは硬く、全てが硬いことから、非常に精確になる必要があり、ポジションは走り方に大きく影響することから、他のチャンピオンシップよりも重要だと思う。細部に取り組むのは時期尚早だと思う。僕にとって早すぎることから、説明するには、それほど良い考えはない。全てのバイクにはポジティブな面とネガティブな面がある。これは通常なことだけど、本当にグッドなフィーリングがあった。」
「幾つかの細部に関して作業ができるテストを実施する。現時点で、ムジェロでのテストを計画している。」
「普段から全てをハッキリさせたいと思っている。これが理由で昨年は幾つかのオプションを選択しなかった。現時点で僕は完全にオープン。異なることをしながら人生を楽しんでいるけど、将来に向けて集中している。現時点で卓上にあるのは、ムジェロのテストだけ。」
「1ヶ月後、アプリリアが僕のポジションを助けてくれる幾つかの変更を実行してくれることを願う。より快適となれるのかを確認したい。本当にハードにプッシュしたい場合、細部を確認して、全てを明確にし、快適さを感じなければいけない。その状況に到達するまで、プッシュすることは馬鹿げたことだと思う。ラップタイムはそれほど悪くなかったけど、バイクをどこまでプッシュできるのか、限界を維持できるのかということ。快適さがないとき、ブレーキングとコーナーの入口と出口で限界に到達することはできないことから、全ての細部を完全に理解しなければいけない。本当にナイスなことが幾つかあり、良くしなければいけないこともあることは確かだけど、全てのバイクがそういうものだ」と初試乗の感想を語った。
タイムアタックをせず、一貫性の走りに徹しながら、ポジショニングを追求したドビツィオーソは、5月11日から2日間、第6戦イタリアGPの開催地、ムジェロ・サーキットで2度目のテストを予定している。