アンドレア・ドビツィオーソが3度目のテストを検討

ムジェロで実施した2日間のプライベートテストはウェットコンディション

アプリリア・レーシングは、11日から2日間、第6戦イタリアGPの開催地、ムジェロ・サーキットでプライベートテストを実施。ウェットコンディションの中、アンドレア・ドビツィオーソがプロトタイプマシン『RS-GP』を試乗した。

アプリリアの招待を受けた35歳のイタリア人ライダーは、4月12日から3日間、第4戦スペインGPの開催地、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施。2度目のテストとなった今回は、ハーフウェットのトラックコンディションになることもあったが、もし決勝レースなら赤旗が振られるほどの豪雨に見舞われたことから、初日は23ラップ、2日目は22ラップの周回にとどまり、計画されていたテストプログラムを実行することができなかったことから、6月に3度目のテストを実施する可能性を検討することになった。

2日間で45ラップを周回したドビツィオーソは、「特にムジェロで、アプリリアと共にトラックに戻れたことがとても嬉しかった。特別なサーキット。このトラックで走れる感動は唯一なんだ。天候に恵まれなかったけど、僕たちはこの2日間を活用しようと試みた。グリップは、ハードにプッシュするのは理想的ではなかったから、このコンディションにおいて、『RS-GP』の挙動を理解し改善することに焦点を当てた。」

「前回のテスト終了時に、最初の走行だったことから明確な意見を表明しなかった。2日間の雨の後で、意見することは間違いだろう。幾つかのアイデアがあるけど、アプリリアをより良く知るために別の機会を持つことが理想的かもしれないと思う。『MotoGPバイク』に戻ることで生じる関心を嬉し思うけど、以前に言ったように、長期的な計画ではない。僕は楽しんでいる。リラックスして、段階を踏んで決断を評価しよう」と新たなテストに関心があることを示唆。

テクニカルディレクターのロマーノ・アルベシアーノは「悪天候にも関わらず、重要な2日間となりました。いずれにせよ、『RS-GP』で初めてのウェットとなり、アンドレアのようなエキスパートライダーからの指摘は大変貴重です。」

「このコンディションでアンドレアは大変上手く走れていたと言わなければいけません。ラップタイムは非常に興味深いです。純粋なパフォーマンスとはあまり関係なく、相互に知り合うという側面もあり、テスト毎に良くなります。ムジェロでの2日間は、お互いに良く知り、一緒に上手く仕事をすることを学ぶ機会となりました」と有意義なテストとなったことを説明した。

Andrea Dovizioso_Aprilia RS-GP_Mugello_2021
Andrea Dovizioso_Aprilia RS-GP_Mugello_2021
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