決勝レース:ジャック・ミラーがフラッグ・トゥ・フラッグで優勝

17年チェコGP以来となるバイク交換でドゥカティがワンツーフィニッシュ、フランス勢がダブルポディウム

第5戦フランスGP決勝レース(周回数:27ラップ)は16日、ブガッティ・サーキットで行われ、3番グリッドのジャック・ミラーが5ラップ目にコースアウトで4番手に後退。バイクを交換する直前にピットレーンでスピードオーバーを犯したことから2度のロングラップペナルティを消化したが、前戦スペインGPに続き優勝を挙げ、総合6位から4位に浮上した。

ドライレースが宣言された気温17度、路面温度31度。3ラップ目に雨が降り始め、4ラップ目にフラッグ・トゥ・フラッグが宣言されると、5ラップ目の終わりに全車がバイクを交換。

5番グリッドのヨハン・ザルコは、バイクを交換した時点で18秒差の10番手だったが、3.970秒差の2位。今季3度目の自己最高位を獲得すれば、ポールポジションのファビオ・クアルタラロは、初めてのフラッグ・トゥ・フラッグとなり、バイク交換の際に停止位置を間違えたことからロングラップペナルティが科せられたが、14.468秒差の3位。地元で今季3度目の表彰台を獲得した。

16番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、2ラップ目に19番手まで後退したが、バイク交換時には5番手に浮上。ピットレーンでスピードオーバーを犯したことから2度のロングラップペナルティで13番手まで後退したが4位まで挽回。

昨年のウェットレースで優勝を挙げた17番グリッドのダニロ・ペトルッチは、今季の最高位となる5位。19番グリッドのアレックス・マルケスは今季の最高位となる6位に進出。

7番グリッドの中上貴晶は、1ラップ目に5番手、2ラップ目に4番手。バイク交換後の8ラップ目には3番手に浮上したが、30.164秒差の7位。8番グリッドのポル・エスパルガロ、18番グリッドのイケル・レクオナ、2番グリッドのマーベリック・ビニャーレスがトップ10入り。

9番グリッドのバレンティーノ・ロッシは11位。4番グリッドのフランコ・モルビデリは、1ラップ目の14コーナーで他車との接触を回避してコースアウトを喫した際にグラベル上で今季初転倒を喫したが18番手で完走。

6番グリッドのマルク・マルケスは、バイク交換後1番手に飛び出したが8ラップ目の12コーナーで転倒して18番手まで後退。レース復帰後、ウェットコンディションの中で誰よりも速いペースで周回を刻んでいたが、14番手走行中の6コーナーで週末3度目、今季5度目の転倒。10番グリッドのミゲール・オリベイラは、9番手走行中の13ラップ目3コーナーで週末2度目、今季4度目の転倒。

11番グリッドのロレンソォ・サバドーリは、12番手走行中の12ラップ目に白煙が上がり、技術的な問題が原因でリタイアを強いられれば、13番グリッドのアレイシ・エスパルガロは、6番手走行中の16ラップ目に技術的な問題が発生してマシンがストップ。

14番グリッドのジョアン・ミルは、バイク交換前の5ラップ目に週末2度目の転倒。15番グリッドのアレックス・リンスは、バイク交換後に2番手を走行していた6ラップ目の4コーナーで転倒し20番手に後退した後3コーナーで週末3度目、今季5度目の転倒を喫して3戦連続の0ポイント。

チャンピオンシップは、総合2位のクアルタラロが16ポイントを加算してポイントリーダーに再浮上。総合2位に後退したバグナイアは1ポイント差、ザルコは12ポイント差、ミラーは16ポイント差。

次戦イタリアGPは、ムジェロ・サーキットで今月28日に初日、30日に決勝レースを開催する。

RESULTS

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