『Moto3™クラス』プレビュー~地元勢がペドロ・アコスタに挑戦

ルマンで鎖骨を骨折した國井の参戦は微妙。欠場の場合、代役はルマンデビューの松山

第6戦イタリアGPは、アウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロで5月28日に初日、30日に決勝レースを開催。初挑戦のルマンで21番グリッドから8位でフィニッシュしたポイントリーダーのペドロ・アコスタが2019年に総合2位を獲得した『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の参戦で当地でのレース経験があり、非公式ながら総合1番手に進出したプライベートテストの走行経験を活かして、アドバンテージの拡大を目指す。

前戦フランスGP終了後、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催されたプライベートテストには、今季初優勝を挙げた総合2位セルジオ・ガルシア(54ポイント差)、総合3位アンドレア・ミニョ(56ポイント差)、総合4位ロマーノ・フェナティ(57ポイント差)、総合5位ニッコロ・アントネッリ(59ポイント差)、総合10位ジェイソン・デュパスキエ、総合24位ステファノ・ネパ、キャリア初表彰台を獲得した総合9位フィリップ・サラッチと総合17位リッカルド・ロッシ、キャリア初ポイントを獲得した総合27位アンディ・ファリド・イズディハールらも参加。転倒した際に右手首を痛めた総合7位のジャウメ・マシアはテストをキャンセル。

日本勢は、総合12位の山中琉聖が第8戦カタルーニャGPの開催地で2日間のテストを実施すれば、総合21位の鈴木竜生は、チームのホームサーキット、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでテスト。今後のグランプリに向けて準備を進めれば、前戦のフリー走行3で2番手に進出した後の公式予選1で今季初転倒を喫した際に左鎖骨を骨折した國井勇輝は検査結果、手術の必要はなかったが、安静が必要なことからテストには参加せず、25日に再度検査を受けるが今週末の参戦は微妙。欠場する場合には、前戦でワイルドカードとしてデビューした松山拓磨が招集される予定。

2戦連続の5位、4戦連続のトップ7を果たした総合6位の佐々木歩夢は、好調さを維持し、カタールの2連戦以降厳しい状況が続いた総合16位の鳥羽海渡は、シーズン2度目となる2連戦の緒戦で悪い流れを断ち切り、巻き返しを図りたいところ。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、5月30日現地時間11時00分、日本時間18時00分にスタート。

タイムスケジュール
5月28日(金)
09時00分(16時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(20時15分): フリー走行2(40分間)
5月29日(土)
09時00分(16時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(19時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(20時00分): 公式予選2(15分間)
5月30日(日)
08時40分(15時40分): ウォームアップ走行(20分間)
11時00分(18時00分): 決勝レース(20ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:トニー・アルボリーノ(ホンダ)
2位:ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(ホンダ)+0.029秒差
3位:ジャウメ・マシア(KTM)+0.078秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(ホンダ)
2位:マルコ・ベツェッキ(KTM)+0.019秒差
3位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)+0.043秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ミニョ(KTM)
2位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)+0.037秒差
3位:ファンフラン・グエバラ(KTM)+0.166秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)+0.038秒差
3位:フランチェスコ・バグナイア(マヒンドラ)+0.069秒差

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