レッドブル・KTM・テック3のエネア・バスティアニーニは、1年前にキャリアで初めてダブルウィンを達成したシルバーストン・サーキットに乗り込み、第7戦イギリスGPに挑戦したが、ティソ・スプリントで開幕戦タイGPから7戦連続のポイント圏外となる15位。
決勝レースは、3戦連続4度目の6列目となる17番グリッドから前戦フランスGPの決勝レースで他車の転倒を引き起こす行為により、科せられたロングラップペナルティを3ラップ目に消化したが順位に変動なく、54.225秒差の17位。第2戦アルゼンチンGPに続き、今季2度目となる0ポイントに終わったが、総合15位を維持した。
「金曜日から何も改善できず、週末は非常に複雑な状況だった。本当にタフなレース。精神面でも辛かった。強風で状況が既に厳しく、ロングラップペナルティでグループから離されてしまったけど、問題はそこではない。幾つかのことを試したり、何とかしようしたりしたけど、プッシュすることさえもできず、何もできなかった。ストレートではフロントが軽かったから、スロットルを維持するのに苦しみ、本当に欲求不満が溜まる。」
「おそらく、僕のレーシングキャリアの中で最悪のレースだったと思う。」
「何度もピットボックスに戻ろうと思ったけど、チームのために自分自身のために最後まで走り切ったけど、何も満足できず、今の自分には全く喜べない。」
「僕はトラックで最悪のライダー。」
「KTMが将来に向けて必要な進歩を遂げる手助けをしてくれることを願う。こんな状態を続けるのは不可能だし、レースを考えると、前向きで正しい心構えを保つのは難しい。もちろん、もっと良い結果を期待していたし、願っていたけど、今はその期待に裏切られている。試したことは全て上手く行かず、本当に悪い。最大の問題は、どうすればいいのか解らない。」
「何らかの改善策が見つかることを願う。まずはエルゴノミクス(人間工学)。快適でないから。それから、電子制御とシャーシ。この側面は軽視すべきではない。」
次戦に向けて気持ちを切り替えることを誓って、シルバーストン・サーキットを後にしたエネア・バスティアニーニは、1年前に7位と5位、3年前に優勝を挙げたモーターランド・アラゴンに挑戦。
「シルバーストンは僕たちにとって非常に厳しかったけど、アラゴンでは良い結果を収めるというモチベーションを持って挑む。週末の直前には、オーストリアに行き、必要な進歩を遂げるために空力のテストを実行するつもり。レース後の月曜日には重要なテストがある。」
「KTMが新しいアイデアで僕をサポートしてくれることを願う。モーターランド・アラゴンは大好きだけど、現時点では自分たちのレベルについて現実的に考えなければいけない。バイクに良い感じがないから、他から引き離されている。金曜日から少しずつ進み、そこからどうなるか見てみよう。いつものように全力を尽くそう」とシーズン8戦目を前に意気込みを語った。