スタート手順と負傷したライダーの事前テストに関する規則変更

グランプリコミッションがシーズン序盤に話題になった事項に関して協議。スタート手順とプロトコルの簡素化を図る

国際モーターサイクリズム連盟は、グランプリコミッションが3月から4月にかけての競技規則及び技術規則の更新に関して協議し、承認したと発表。複数の事項は即時施行することになった。

オールクラス

スタートプロシージャ(即時施行):

手順と従来のプロトコルを簡素化するため、グリッドを離れるライダーとグリッドに並ばないライダーにペナルティが科せられるようになり、技術的な理由でライダーがグリッドを離れる場合と天候によるタイヤ交換のためにグリッドを離れる場合の区別がなくなる。

 オールクラスにおいて、ライダーが何らかの理由でグリッドを離れる場合、ウォームアップラップをピットレーンからスタートし、元のグリッドポジションに戻り、通常のダブルロングラップペナルティを受けなければなりません。

これは、グリッドに合流しないライダーにも適用される。

 現行の規則では、ウォームアップラップを実行しない場合、ピットレーンからレースをスタートしなければなりません。『MotoGP™』では、ライダーに2台のバイクを準備されているため、これらの全ての場合において、バイクの交換が許可されている。

ピットレーンからレースをスタートする場合の既存のタイムディレイペナルティは現行のままで変更されない。さらに、ピットレーンからレースをスタートできるライダーの上限は最大10名までという現行の制限も維持される。なお、これはウォームアップラップには適用されない。

ライダーがグリッドを離れる理由が、純粋に技術的な問題によるものか、それともバイク/タイヤのセッティング変更によるものかを判断することは不可能であるため、どちらの場合もペナルティは同じでなければならない。新しい規則は、ファンや観客を含む全ての関係者にとって規則を簡素化する一方で、正しいタイヤ選択をしたライダーのアドバンテージを維持する。

MotoGP™

負傷ライダーの事前テスト規則(即時施行):

負傷により様々なイベントを欠場したライダーは、『MotoGP™』マシンを使うテストを実施する機会が直ちに与えられ、競技復帰に向けた身体的な準備を援助する。これは必須ではなく、『MotoGP™』に参戦するライダーのみに適用される。

この規則が適用されるには、シーズン中に3度以上連続してイベントに欠場するか、少なくとも45日間連続してイベントに参加できていないことが条件となる。

イベントとは、グランプリまたは1日を超える単独のオフィシャルテストを指す。グランプリ開催後の月曜日に実施されるテストとシーズン終了後に実施される1日のテストは、それぞれが開催されるグランプリの一部としてカウントされる。

シーズンとは、プレシーズン最初のオフィシャルテストからシーズン最終のグランプリまでと定義される。イベントへの参加とは、オフィシャルイベント中にピットレーンから1回出ることを意味する。

1日のテストは、メーカーがコンセッションルールおよび、またはテストサーキットの選択(該当する場合)に従ってテストを許可されているサーキット、または同じシーズン中に当該テスト後にグランプリが開催されないサーキットで実施する必要がある。ただし、いかなる状況においても、同じサーキットで開催されるグランプリの8週間前までは、このテストを実施することはできない。

使用されるタイヤは、メーカーのテストチームの割り当てにカウントされ、最大3セットのタイヤが使用可能。

2027年仕様のテスト(即時施行):

メーカー間では、2025年シーズン中に2027年仕様のバイクをテストしないことで合意済み。つまり、2027年仕様のバイクをテストするのは、2025年11月17日以降のみ許可される。

Moto2™ & Moto3™

ワイルドカードエントリー数:

複数のイベントに参加を希望するライダーに対し、ワイルドカードの機会を最大限に増加させるのではなく、フルエントリーを目指すよう促すため、『Moto2™』および『Moto3™』のワイルドカード出場枠に新たな制限を設ける。新しい制限は、ライダー1人あたりシーズンに3回。さらに、各チームにはシーズンあたり最大3回のワイルドカードの割り当ても制限される。

競技規則&技術規則

 

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