KTM・ファクトリー・レーシングは1日、2020年からファクトリーチームで起用するブラッド・ビンダーとの間で、2022年から3年間の参戦に関して合意。2024年末までの起用が決まったことを発表した。
2009年から3年間、レッドブル・ルーキーズ・カップに参戦した南アプリカ出身のビンダーは、2012年からレギュラー参戦を開始すると、2015年からレッドブル・KTM・アジョに所属。所属2年目に南アフリカ人として3人目となるチャンピオンに輝くと、2017年にはチーム内の昇格という形で中量級に参戦。
最高峰クラスのデビューシーズンを3週間後に控えた昨年6月に契約期間を1年延長すると、デビュー戦から3戦目の第4戦チェコGPで初優勝を挙げ、新人王を獲得。参戦2年目の2021年は、第3戦ポルトガルGPと第6戦イタリアGPで5位。KTM勢の最高位となる総合8位に進出。今回の契約延長で、KTM所属10年となる。
ブラッド・ビンダー
「KTMとの間で3年間の新しい契約に調印したことをとても、とても幸せに思う。最大で所属10年。これほど長く、このメーカーに所属できることは素晴らしく、僕たちは良好な関係を築いてきた。KTMのカラーに身を包むことが大変嬉しく、長期の契約を締結できたことに満足感がある。企業の信念と支援が最高。名誉なことだ。ここから上位に向けて構築するために集中することができる。僕たちはそれほど離されていない。一緒に何か本当にナイスなことができるだろう。将来、何をもたらすことができるのかを考えることはエキサイティングだ。」
ピット・バイラー(モータースポーツディレクター)
「我々はレーサーとしてブラッドを愛し、彼がチーム、ファクトリー、そして『MotoGP™クラス』にもたらすことを愛していることから、我々にとって、非常に簡単な契約でした。彼は我々との大きなコミットメントに大変熱心であり、このチャンピオンシップにおいて、それは我々の進歩と可能性に関して多くのことを語っています。時々、自分の哲学に最適なレーサーとメンタリティを見つけることができますが、10年の間にブラッドが我々と共にトップに到達したと事実は大変特別な物語りです。彼とレースを継続すること、そして、新たに目標を設定し続けることを誇りに思います。」
マイク・レイトナー(レースマネージャー)
「チームマネージャーとして、ブラッドがさらに3年間、我々を信頼してくれたことを嬉しく思います。強力なクルーと強力なファクトリーの後ろ盾がある強力なライダーです。我々の目標、お互いの夢を達成するために力を合わせます。このパートナーシップが2024年まで続くことは素晴らしいです。」
25歳のブラッド・ビンダーは今週末、昨年10番グリッドから11位だったバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催される第7戦カタルーニャGPに参戦する。