『Moto2™クラス』プレビュー~再びトップ2の対決となるか

最高峰クラス昇格候補のベツェッキと昇格が決定したディ・ジャンアントニオがトップ2に挑戦

第9戦TTアッセンは、TT・サーキット・アッセンで6月25日に初日、27日に決勝レースを開催。オーストラリア人ライダーとして初めて3戦連続の優勝を達成したポイントリーダーのレミー・ガードナーが2017年の16位が最高位の当地で、9戦連続のトップ4、5戦連続8度目の表彰台、そして、『Moto2™クラス』元年の2010年以来、トニ・エリアスが達成した4戦連続優勝に挑戦する。

中量級に昇格してから初転倒を喫して、初めてポイントを稼げなかった総合2位のラウール・フェルナンデェス(36ポイント差)、バレンティーノ・ロッシから最高峰クラスに昇格する有力候補に指名された総合3位のマルコ・ベツェッキ(47ポイント差)、相次ぐ転倒で本来の走りを失っている総合4位のサム・ロウズ(78ポイント差)、来季の最高峰クラス昇格が発表された総合5位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(91ポイント差)は、サマーブレイク前にポイントリーダーの連勝を阻止し、ギャップを詰めに行く。

週末に最高峰クラス昇格の噂が広がった総合8位のジョー・ロバーツと総合20位のジェイク・ディクソンは、決勝レースでのロングラップペナルティの罰則が科せられたが、噂に相応しい存在感ある走りを見せ、結果を残したいところ。

総合10位の小椋藍は、2戦連続の転倒リタイアを喫したが、段階を踏んで上位陣に接近。トップグループに挑戦し、第2戦ドーハGP以来となる2度目の5位、そして初表彰台に挑戦する。

第5戦フランスGPで右手首を骨折したヤリ・モンテッラは復帰を予定。代役には『Moto2™欧州選手権』に参戦するアロンソ・ロペスが起用され、第7戦カタルーニャGPで火傷したエクトル・ガルソは復帰。前戦で左手を骨折したロレンソォ・バルダッサーリは手術を受けたことから、開催前日にメディカルコントロールを受ける。

『Moto2™クラス』の決勝レースは、6月27日現地時間12時20分、日本時間19時20分にスタート。

タイムスケジュール
6月25日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(22時10分): フリー走行2(40分間)
6月26日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
6月27日(日)
09時10分(16時10分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(19時20分): 決勝レース(24ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)
2位:ブラッド・ビンダー(KTM)+0.612秒差
3位:ルカ・マリーニ(カレックス)+3.686秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
2位:ファビオ・クアルタラロ(スピードアップ)+1.748秒差
3位:アレックス・マルケス(カレックス)+2.179秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:フランコ・モルビデリ(カレックス)
2位:トーマス・ルティ(カレックス)+0.158秒差
3位:中上貴晶(カレックス)+0.630秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:中上貴晶(カレックス)
2位:ヨハン・ザルコ(カレックス)+2.435秒差
3位:フランコ・モルビデリ(カレックス)+5.670秒差

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