後半戦に注目すべき5人のライダーたち

新人ペドロ・アコスタに注目が集まった前半戦で特筆すべき走りを見せ、後半戦に期待が集まるヤングライダーたちを紹介

ジェリミー・アルコバ
新人王として2年目に挑む19歳のスペイン人ライダーは、予選、決勝レース共にパフォーマンスとリザルトが安定しなかったが、第9戦TTアッセンのポールポジションをはじめ、4度の1列目を獲得し、第4戦スペインGPと第7戦カタルーニャGPでは表彰台を獲得。後半戦では、イギリス、アメリカ、マレーシアを初めて訪れるが、1年目に好結果を残したミサノ、アラゴン、バレンシア、ポルトガルで再び上位を狙う。

アンドレア・ミニョ
124戦の参戦を誇る25歳のイタリア人ライダーは、6年間使用してきたKTM機からホンダ機に乗り換え、4度の接触転倒リタイアが影響して総合10位に位置するが、2度のポールポジションと1度の表彰台、4度のトップ5入りを果たし、1996年生まれの同胞ロマーノ・フェナティニッコロ・アントネッリと共に前半戦を通じて好走を披露。後半戦では、2017年以来4年ぶりの優勝、自己最高位の総合9位超えを目指す。

イサン・グエバラ
6人の新人勢の中でペドロ・アコスタ、チャビエル・アルティガスと共に注目が集まった16歳のスペイン人ライダーは、2019年に『European Talent Cup(ヨーロピアンタレントカップ)』、2020年に『Moto3™ Junior World Championship(Moto3™ジュニア世界選手権)』でチャンピオンに輝き、チーム内昇格という形でチャンピオンチームから世界舞台への参戦を開始すると、カタールの2連戦で7位と6位を獲得。経験があるポルティマオ、ヘレス、カタルーニャで成績を伸ばすことができなかったが、初走行のルマン、ムジェロ、ザクセンリンク、アッセンで完走。軽量級で際立つ成績を残したホルヘ・マルティネス・アスパルとジノ・ボルソイの下で経験を積んでいる。

チャビエル・アルティガス
ワイルドカードでデビューした2019年11月の最終戦バレンシアGPで3位を獲得した18歳のスペイン人ライダーは、2018年に『ヨーロピアンタレントカップ』を制し、2019年と2020年には『Moto3™ジュニア世界選手権』で総合3位と総合2位に進出。チーム内昇格という形で2019年のチャンピオンチームからレギュラー参戦を開始すると、開幕から転倒リタイアが相次いだが、安定してトップグループ内で走行。ルマンで最高位の7位、初走行のザクセンリンクとアッセンでは連続9位。後半戦も初めて訪れるサーキットで経験値を高めて行く。

デニス・オンジュ
参戦2年目となる17歳のトルコ人ライダーは、前半戦を通じて、期待通りのリザルトを残すことができなかったが、第7戦カタルーニャGPで初表彰台を獲得。第4戦スペインGPでは、積極的に前に飛び出して優勝争いを繰り広げ、プラクティスでは単独走行でレースペースを追求。昨年1桁台に進出したオーストリア、ミサノ、アラゴン、バレンシア、2017年にタイトルを獲得した『Idemitsu Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレント・カップ)』の参戦でレース経験があるマレーシアが控えていることから、リザルトの向上に期待が高まる。

50%割引で提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、1992年開幕戦日本GPから第9戦TTアッセンまで約4.5本の動画をオンデマンで配信