カル・クラッチローが負傷代役として参戦

第5戦フランスGPの2日目に負傷した左膝を手術したフランコ・モルビデリが欠場

ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは28日、6月25日にイタリア・ボローニャ市内の病院で左膝の手術を受け、サマーブレイクを返上してリハビリに専念しているフランコ・モルビデリの代役として、ヤマハのテストライダー、カル・クラッチローをサマーブレイク明けの第10戦スティリアGP、第11戦オーストリアGP、第12戦イギリスGPの3戦に起用することを発表。モルビデリは第13戦アラゴンGPでの復帰を目指す。

カル・クラッチロー
「今年、オフィシャルテストライダーとしてヤマハに戻り、全員にとって必要なときに介入できることは素晴らしい。ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームのために3戦に走ることが楽しみ。当然、最善の状況ではない。フランコが順調に回復し、膝の手術から力強く戻って来ることを願う。彼はこの2年間素晴らしい走りをしてきたから、その走りを取り戻すことは確かだ。」

「今年は走行日が制限されたことから、この3戦に向けた目標を設定することは難しいと思う。バイクを理解することを努めよう。バイクを比較できることは良い。ヤマハのために多くのデータを収集しなければいけない。非常に競争力の高いクラスに深く投げ込まれるような感じだけど、本当に楽しみ。グリッドに戻ることは良いことだ。」

「オーストリアでチームに会えることが楽しみ。ウィルコ・ズィーレンベルグは2009年にスーパースポーツに参戦した当時のチームマネージャーであり、ヨハン・スティグフェルトとは数年間に渡って対戦したことがあるから、既に馴染みの人たちがいる。彼らと一緒に戻れることは喜びだ。」

ラズラン・ラザリ(チームプリンシパル)
「全ての選択肢を検討した後、ヤマハと我々との間で、手術から回復中のフランコ・モルビデリの代役としてカル・クラッチローに依頼することを決めました。カルは信頼できる経験豊富なライダーであり、現在はヤマハのテストライダーを務めています。インディペンデントチームとしては、ヤマハを助けるためにステップアップができる機会となるでしょう。カルはヤマハにとってテストと開発作業を助けることができ、走行距離を積むことができます。」

「カルはフランコに代わって3戦に参戦します。結果に関する目標はありません。我々は彼をサポートし、チーム内で快適さを感じられるように全力を尽くします。彼は既にチームの重要なスタッフたちと精通しており、それが助けとなります。彼が挑戦に向けて準備ができていると確信しています。」