『Moto3™クラス』プレビュー~後半戦緒戦、アコスタを止めるのは誰か?

日本勢が1993年の辻村猛、1997年の上田昇以来となる優勝を目指す

第10戦スティリアGPは、レッドブルリンクで8月6日に初日、8日に決勝レースを開催。前半戦9戦を終えて4勝を挙げ、ポイントリーダーに位置する17歳のスペイン人ライダー、ペドロ・アコスタは『レッドブル・ルーキーズ・カップ』に参戦した2019年に優勝と5位、2020年に4レース連続優勝を挙げた当地で、アドバンテージの拡大を目指す。

後半戦の緒戦、2連戦の緒戦でアコスタにプレッシャーをかけ、大きく引き離されたギャップを詰めに行くのは、前戦TTアッセンで2位を獲得した総合2位のセルジオ・ガルシア(48ポイント差)と2勝目を挙げた総合3位のデニス・フォッジャ(72ポイント差)。

既に3レース以上に相当するポイントのギャップが広がっている総合4位のロマーノ・フェナティ(78ポイント差)は、優勝経験があるトラックで開幕から続くポイント連取の記録を伸ばし、総合5位のジャウメ・マシア(86ポイント差)は、昨年の経験を活かしたいところ。

注目は、来季の中量級進出を2連戦中に発表する意向を明かした総合8位のガブリエル・ロドリゴ、今季2度の表彰台を獲得した総合9位のジェリミーアルコバ、過去に当地で2度の表彰台を獲得した総合13位のジョン・マックフィー。

日本勢は、第7戦カタルーニャGPの転倒が原因で2戦連続の欠場を強いられた総合11位の佐々木歩夢が復帰を予定。総合12位の鳥羽海渡と総合14位の鈴木竜生は、1997年に優勝を挙げた上田昇、3位を獲得した坂田和人以来24年ぶりとなる優勝、表彰台を狙い、総合18位の山中琉聖と総合26位の國井勇輝はシングルフィニッシュ、ポイント圏内を目指す。

総合16位のフリップ・サラッチは、故ジェイソン・デュパスキエの後任として2年前に所属した古巣のカーエキスパート・プルステルGPに復帰。

第6戦イタリアGPで右足距骨を骨折した総合23位のカルロス・タタイと背中を強打した総合27位のマキシミリアン・コーフラは復帰を予定。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、8月8日現地時間11時00分、日本時間18時00分にスタート。

タイムスケジュール
8月6日(金)
09時00分(16時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(20時15分): フリー走行2(40分間)
8月7日(土)
09時00分(16時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(19時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(20時00分): 公式予選2(15分間)
8月8日(日)
08時40分(15時40分): ウォームアップ走行(20分間)
11時00分(18時00分): 決勝レース(23ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2020年オーストリア-ドライコンディション
優勝:アルベルト・アレナス(KTM)
2位:ジャウメ・マシア(KTM)+0.049秒差
3位:ジョン・マックフィー(ホンダ)+0.447秒差
2020年スティリア-ドライコンディション
優勝:チェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)
2位:トニー・アルボリーノ(ホンダ)+0.410秒差
3位:小椋藍(ホンダ)+0.938秒差
2019年-ウェットコンディション
優勝:ロマーノ・フェナティ(ホンダ)
2位:トニー・アルボリーノ(ホンダ)+1.097秒差
3位:ジョン・マックフィー(ホンダ)+1.105秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:マルコ・ベツェッキ(KTM)
2位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.473秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+0.544秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(ホンダ)
2位:フィリップ・エッテル(KTM)+3.045秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+3.377秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ジョアン・ミル(KTM)
2位:ブラッド・ビンダー(KTM)+0.279秒差
3位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.431秒差

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第10戦スティリアGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信