レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは、第4戦スペインGPのティソ・スプリントで自己最高位となる9位。開催2年目のショートレースで初めてポイント圏内に進出した後、決勝レースは3戦連続の20番グリッドから今季2度目の12位、2戦ぶり3度目のポイント圏内でゴール。
シーズン4戦目終了後、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトに延滞してオフィシャルテストに参加すると、17度のランで62ラップを周回した。
「沢山の異なることを試した。ラップタイムにはその差が表れていないが、進むべき方向性が明確になって一歩を踏み出せたという実感がある。そのことをエンジニアたちは知っている。僕たちは適切だと信じる方向に向かって取り組むことにした。」
「ステファン・ブラドルが週末に使用したバイクに乗らなかった。バルセロナのプライベートテストでそのバイクを走らせたから。進むべき方向性を理解するために、エンジン以外のものをテストし、想像以上にポジティブだった。違うコンセプトを試し、進化しなければならない方向性だけど、将来性はあると思う。」
「昨年型のバイクではなく、昨年のものを試した。エンジンもそう。旋回に関しては、このフロントを使用すると良く曲がることができた。他の分野では劣ってしまうけど、決断を下さなければならないとしたら、たとえ他の分野で不利益だとしても、どちらの方向に進むべきかは非常に明らか。」
「ラップタイムを伸ばすことではなく、一歩前進するための準備と将来に向けて構築する日となり、バイクの全体的な感覚が改善されたのは良かった。ホンダが僕たちに示してくれた努力には満足していると言わざるを得ない」とテストを評価。
今週末は、昨年16番グリッドから14位と転倒リタイア、2020年の11位が最高位だったルマンのブガッティ・サーキットに挑む。
「ヘレスで起こったことを振り返ると、僕たちはできる限りの最大限のことを達成できたことに満足する必要がある。今週末も同じことを繰り返すのが目標。ルマンは低速コーナーが多い別のタイプのトラックだから、できる限りそれに合わせたセットアップが必要となる。」
「確かに、ここまでは僕にとって少しトリッキーなトラックだったのは事実だけど、今週末は目標と計画を持ってアプローチする」とモチベーションを持ってルマンに乗り込むことを誓った。