レッドブルリンクで開催された後半戦緒戦の第10戦スティリアGPの決勝レースでドゥカティを駆けるホルヘ・マルティンが優勝。スズキのジョアン・ミル、ヤマハのファビオ・クアルタラロ、KTMのブラッド・ビンダー、ホンダの中上貴晶がトップ5に進出。異なる5メーカーが上位に進出した。
競技規則が大幅に変更された2002年から始まった『MotoGP™クラス』において、異なる5メーカーがトップ5に進出したのは、今回で3回目。カタルーニャ・サーキットで開催された2007年の第7戦カタルーニャGPでドゥカティ、ヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキがトップ5入り。ブルノ・サーキットで開催された2008年のチェコGPではヤマハ、ドゥカティ、スズキ、ホンダ、カワサキが進出していた。
1949年から始まった『500ccクラス』では、特に1968年から1972年まで上位を異なるメーカーが並び、1970年にユーゴスラビアのオパティヤ・サーキットで開催された第3戦アドリアティカGPでは、MVアグスタ、アエルマッキ、パトン、シーリー、ヤマハ、カワサキ、ブルタコ、リントの8メーカーがトップ8に進出。
エンジン基数、エンジン開発、テスト回数、ワイルドカード数などコンセッションの待遇を受けるアプリリアは、第3戦ポルトガルGPと第4戦スペインGPで2015年に復帰してからの最高位となる6位に進出。
最後に異なる6メーカーがトップ6に進出したのは、1972年の第6戦ユーゴスラビアGP(MVアグスタ、ヤマハ、ケーニッヒ、スズキ、ハスクバーナ、カワサキ)。
2002年以降、単独メーカーがトップ5を独占したのは3回。2002年の第3戦スペインGP、2003年の第15戦オーストラリアGP、2003年の第12戦リオGPでホンダが圧倒的な強さを誇示していた。