『Moto2™クラス』プレビュー~ベツェッキが2連勝を狙う

2連戦2戦目の注目は小椋、カネト、アウグスト・フェルナンデェス、ヴィエッティ

第11戦オーストリアGPは、レッドブルリンクで8月13日に初日、15日に決勝レースを開催。今季3度目のポールポジションから10戦連続のトップ4入りを果たしたポイントリーダーのレミー・ガードナーがタイトル獲得に向けて、上位進出を狙う。

来季の最高峰クラスが昇格が発表された総合2位のラウール・フェルナンデェスは、中量級では2004年のダニ・ペドロサ以来、2010年に始まった『Moto2™クラス』では史上初となる新人のタイトル獲得に向け、35ポイント差を詰めに行く。

来季の就任先に注目が集まる総合3位のマルコ・ベツェッキは、今季初優勝を挙げ、ポイントリーダーに対して44ポイント差、総合2位に9ポイント差まで挽回。逆転の可能性を広げるために、レッドブル・KTM・アジョの両雄にプレッシャーをかけに行く。

後半戦の緒戦に低迷した総合4位のサム・ロウズと総合5位のファビオ・ディ・ジャンアトニオは仕切り直し、表彰台を獲得した総合6位のアロン・カネトと総合8位のアウグスト・フェルナンデェスは今季初優勝を狙う。

注目は総合9位の小椋藍。フリー走行1でベストスタートとなる6番手発進を決めた後、公式予選で初の1列目となる2番グリッドを獲得。決勝レースでは初めて優勝争いを繰り広げた。今週末はさらなる飛躍を目指し、『Moto2™クラス』で富沢祥也、高橋裕紀、中上貴晶、長島哲太に続く5人目の表彰台、優勝を狙う。

今回大会では、『Moto2™欧州選手権』にレギュラー参戦する総合11位の羽田太河がワイルドカード参戦。デビュー戦となった第4戦スペインGPではNTS機を駆けたが、参戦2戦目に向けて、初表彰台を獲得した直後にモーターランド・アラゴンでプライベートテストを実施し、今回使用するカレックス機を試乗。将来を視野に入れ、どこまで存在感を見せられるのか注目される。

『Moto2™クラス』の決勝レースは、8月15日現地時間12時20分、日本時間19時20分にスタート。

タイムスケジュール
8月13日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(22時10分): フリー走行2(40分間)
8月14日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
8月15日(日)
09時10分(16時10分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(19時20分): 決勝レース(25ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2021年スティリア-ドライコンディション
優勝:マルコ・ベツェッキ(カレックス)
2位:アロン・カネト(ボスコスクロ)+1.171秒差
3位:アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)+3.260秒差
2020年オーストリア-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(カレックス)
2位:マルセル・シュロッター(カレックス)+0.848秒差
3位:ルカ・マリーニ(カレックス)+1.256秒差
2020年スティリア-ドライコンディション
優勝:マルコ・ベツェッキ(カレックス)
2位:ホルヘ・マルティン(カレックス)+0.000秒差
3位:レミー・ガードナー(カレックス)+1.027秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:アレックス・マルケス(カレックス)+0.330秒差
3位:ホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)+1.839秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
2位:ミゲール・オリベイラ(KTM)+0.264秒差
3位:ルカ・マリーニ(カレックス)+5.953秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:フランコ・モルビデリ(カレックス)
2位:アレックス・マルケス(カレックス)+1.312秒差
3位:トーマス・ルティ(カレックス)+2.544秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ヨハン・ザルコ(カレックス)
2位:フランコ・モルビデリ(カレックス)+3.058秒差
3位:アレックス・リンス(カレックス)+3.376秒差

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