アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのアレイシ・エスパルガロは16日、自身が運営するソーシャルメディアを更新し、マーベリック・ビニャーレスのアプリリア加入を歓迎。「一緒に歴史を作ろう。アプリリアをトップに戻すときが来た」とショートメッセージを配信した。
エスパルガロ兄は、スズキが最高峰クラスに復帰した2015年に加入し、2016年末までの2年間、中量級から昇格してきた元軽量級王者ビニャーレスと共に参戦。エスパルガロ兄は2年連続して総合11位。ビニャーレスは1年目にデビュー戦から11戦連続、17戦でポイント圏内で完走を果たし総合12位と新人王を獲得。2年目には第5戦フランスGPで初表彰台、第12戦イギリスGPで初優勝を挙げ、総合4位に進出していた。
2020年6月9日、エスパルガロ兄はアプリリアとの間で2021年からの2年契約に合意。アプリリアは当初、アンドレア・イアンノーネの継続起用を希望していたが、出場停止処分により、シーズン終盤に複数のライダーたちと交渉。開幕前にテストライダーのロレンソォ・サバドーリを抜擢した。
ほぼ全てのレギュラーライダーたちが2021年からの2年契約を締結していたことから、シーズン序盤から2022年のチーム体制に注目が集まり、エスパルガロ兄はアプリリアの意向と同調するように、プロジェクトを促進する上でベテランと若手の組み合わせが最適と自論を述べ、チームメイトにはヤングライダーが相応しいことを強調。
アンドレア・ドビツィオーソがテストライダーに就任したときには、イタリア人ライダーの加入を希望したが、前半戦終了直後にヤマハとビニャーレスとの間で2年目の契約を解消することが発表され、ライダー市場が激震すると元同僚の加入を熱望。
後半戦開始の第10戦スティリアGPの週末には、「アプリリアに乗ってもらいたい。アプリリアのプロジェクトは、この2、3年間で想像できないほどに進歩した。スズキから加入した当時のことを思い出すと、わお~と思ってしまうけど、この先にまだ多くの仕事がある。」
「ファクトリーは信じられない。彼らは懸命に働いている。バイクのポテンシャルはトップレベルだけど、成長を続けよう。僕たちはトップレベルにある。問題は、今僕たちがどれだけ良いのかではなく、将来どれほど輝くかということ。マーベリックのようなトップライダーを起用するということは、次のステップにつながる。彼にとっても、このプロジェクトは非常に適していると思う。」
「僕は彼を良く知り、ここに来てくれれば、僕は嬉しいけど、マッシモ・リボラとアプリリアにはストロングなライダーを起用することが相応しい。彼らがストロングなライダーを起用するために作業を進めている。マーベリックと契約してくれれば、それは完璧だろう」と私見を語っていた。