『MotoGP™クラス』プレビュー~誇りを賭けたタイタニックバトル

総合1位クアルタラロにドゥカティ、スズキ、ホンダ、アプリリア、KTM勢が挑む

第13戦アラゴンGPは、モーターランド・アラゴンで9月10日に初日、12日に決勝レースを開催。前戦イギリスGPで今季5勝目を挙げたポイントリーダーのファビオ・クアルタラロは、2年前に5位、昨年の2連戦で18位と8位だった当地で、タイトル争いを繰り広げるライバルたちのアドバンテージ拡大を目指す。

アプリリア、2022年シーズンに向けて発進
前戦で復帰後117戦目で初表彰台、通算6度目の表彰台を獲得。総合9位のアレイシ・エスパルガロは、今季が始まる前にモーターランド・アラゴンで2017年と2018年にアプリリアの最高位となる6位に進出し、フラッグ・トゥ・フラッグとなった2014年にはキャリアのベストリザルトとなる2位を獲得。

ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで8月31日から2日間のプライベートテストに参加したマーベリック・ビニャーレスは、アプリリア機への適応、来年型の開発を視野に入れ、来季から参戦する予定を前倒して今週末から参戦を再開。ロレンソォ・サバドーリのエンジンアロケーションで残り6戦に挑む。

今季初のダブルポディウムを狙うスズキ
今季の最高位となる総合2位に浮上したジョアン・ミルは、昨年の2連戦で連続3位。今季のベストリザルトとなる2位を獲得した総合11位のアレックス・リンスは、優勝と2位。昨年11月の第13戦ヨーロッパGP以来15戦ぶりとなるダブルポディウムで、ライダー部門だけでなく、コンストラクター部門、チーム部門の浮上を狙う。

逆転に向けて目指すは2010年以来の優勝
コンストラクター部門で総合2位に後退したドゥカティ。総合3位のヨハン・ザルコ、総合4位のフランチェスコ・バグナイア、総合5位のジャック・ミラー、総合10位のホルヘ・マルティンは、当地初開催となった2010年以来11年ぶりとなる優勝を目指し、ヤマハとファビオ・クアルタラロにプレッシャーをかけに行く。

KTM、アラゴンでの初表彰台を狙う
後半戦3戦で48ポイント差を稼いだ総合6位のブラッド・ビンダーと3戦連続して0ポイントだった総合8位のミゲール・オリベイラは、テストライダーのダニ・ペドロサが当地で実施したプライベートテストのデータを参考に、昨年の2戦目で記録した最高位4位以上を狙う。

アラゴン最多勝利の7勝を誇るホンダ
初開催の2010年以降7勝含め、フラッグ・トゥ・フラッドとなった2014年を除き毎年表彰台を獲得。総合12位のマルク・マルケスは5勝を挙げた実績があり、総合13位の中上貴晶は昨年の2戦目でポールポジション、総合15位のアレックス・マルケスは昨年の1戦目で2位を獲得。

前戦で今季の最高位となる5位に進出した総合14位のポル・エスパルガロは、軽中量級時代に優勝経験があり、昨年の2戦目で4位に進出したトラックで今季初の表彰台に挑戦。

ジェイク・ディクソンが代替参戦
モンスターエナジー・ヤマハは、ビニャーレスの代替としてテストライダーのカル・クラッチローを継続起用。ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは、負傷欠場するフランコ・モルビデリの代替にジェイク・ディクソンを前戦に引き続き2度目の抜擢。ディクソンは、来季の候補に挙げられていることから、デビュー戦を上回るパフォーマンスが期待される。

前戦で好走見せた総合21位のバレンティーノ・ロッシは、過去に3度の表彰台を獲得したが、昨年は2戦連続欠場。次戦のホームグランプリを前に今季2度目のシングルフィニッシュを目指す。

『MotoGP™クラス』の決勝レースは、9月12日現地時間14時00分、日本時間21時00分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
9月9日(木)
17時00分(24時00分):プレスカンファレンス
9月10日(金)
09時55分(16時55分): フリー走行1(45分間)
14時10分(21時10分): フリー走行2(45分間)
9月11日(土)
09時55分(16時55分): フリー走行3(45分間)
13時30分(20時30分): フリー走行4(30分間)
14時10分(21時10分): 公式予選1(15分間)
14時35分(21時35分): 公式予選2(15分間)
17時00分(24時00分):公式予選プレスカンファレンス
9月12日(日)
09時40分(16時40分): ウォームアップ走行(20分間)
14時00分(21時00分): 決勝レース(23ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2020年アラゴン-ドライコンディション
優勝:アレックス・リンス(スズキ)
2位:アレックス・マルケス(ホンダ)+0.263秒差
3位:ジョアン・ミル(スズキ)+2.644秒差
2020年テルエル-ドライコンディション
優勝:フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
2位:アレックス・リンス(スズキ)+2.205秒差
3位:ジョアン・ミル(スズキ)+5.376秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+4.836秒差
3位:ジャック・ミラー(ドゥカティ)+5.430秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+0.648秒差
3位:アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)+1.259秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+0.879秒差
3位:ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)+2.028秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)+2.740秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+5.983秒差

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第13戦アラゴンGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信