アンドレア・ドビツィオーソが残りのシーズンに復帰

ヤマハと直接契約を締結。ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから参戦を開始

ヤマハ発動機は16日、アンドレア・ドビツィオーソとの間で、2021年残りのシーズンと2022年の参戦に関して契約を締結したことを発表。ヤマハのサテライトチームから参戦することが決まった。

同時に、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは、ファクトリーチームのモンスターエナジー・ヤマハに移籍するフランコ・モルビデリの代替として、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから残り5戦にドビツィオーソの起用を発表した。

アンドレア・ドビツィオーソ
「ヤマハと共にレースをすることは、いつも僕の夢だったから、この機会が訪れたとき、僕にとっては難しい挑戦になることは分かっていたけど、二度考える必要はなかった。新しいバイク、新しいチーム、新しい作業システムなど学ぶことが沢山ある。ホームグランプリであるミサノから始まるビックなチャレンジ。エキサイティングだ。『M1』に乗ることが待ち切れない。」

「このような形で戻るとは思ってもいなかった。決してはドアを閉じず、ヤマハ、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームと共に、ここミサノにいることは良い。新しい状況を楽しみたいと思う。復帰が本当に嬉しい。以前に乗っていたバイクとは全く違う。そのバイクに乗ることは興味深い。経験が楽しみ。アラゴンでチームを訪ねた。2012年に戻ったようで、ヤマハ機に座ることは、同じように良い感じだった。最初のシート合わせ、アジャストは最高だった。既にここミサノでのフリー走行1に向けて一歩前進している。詳細を理解するためにトラックでが走る必要があり、レース前にテストがあれば良かったけど、プレッシャーなしで始める。残り5戦に向けてミサノから始めることは最高だ。」

リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
「アンドレアのようなスターとタレントがヤマハのラインアップに加わることを嬉しく思います。我々のプログラムの非常に重要なメンバーとして、ヤマハ・グループに温かく迎えます。ヤマハの2チームにとって、全く予期せぬ問題に直面するという前例ない状況に陥りましたが、問題を新しい機会に転換することができました。アンドレアは短い間サバティカルにより離れていましたが、彼の才能をもってすれば、直ぐに以前のスピードを取り戻すと確認しています。ヤマハのサテライトチームのメンバーとして、彼と一緒に仕事をすることが楽しみです。全ての手段を利用して彼をサポートします。」

ラズラン・ラズリ(チームプリンシパル)
「今週末からシーズン末まで、アンドレア・ドビツィオーソを迎え入れるというヤマハとペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームの共同決定に興奮しています。明らかに、彼は並外れた才能を持ち、高く評価されているライダーであり、サバティカルから我々のカラーリングに身を包んで戻って来ることが楽しみです。ドビとバレンティーノのラインアップ、そして、今週末に地元の英雄2人を起用することを嬉しく思います。」

「もちろん、これはフランキーが彼の元同僚ファビオ・クアルタラロが所属するファクトリーチームに移籍することで可能となりました。彼を嬉しく思い、興奮しています。特に昨年は総合2位という目覚ましい活躍を見せてくれ、ファクトリーチームに昇格させるライダーを育成し、能力を最大限に発揮できるように支援するという、この進歩は、まさにインディペンデントチームの目標です。」

「初めて、ヤマハのファクトリーチームのラインアップは、我々のチームを卒業した2人のライダーで構成され、我々はそのことを大変誇りに思います。私にとって、これは我々とヤマハの間のより強力で、より深いコラボレーションの兆候です。我々は常にファクトリーをサポートする準備が出来ており、この解決策と柔軟性は誰にとっても明確な利益があると思います。フランキーの懸命な努力に感謝し、最高を願います。」

2012年シーズンにヤマハのサテライトチームに所属した経験ある35歳のイタリア人ライダーは、モルビデリが使用したAスペックの『YZR-M1』を使用。2022年からファクトリーのフルサポートを受け、ファクトリースペックが供給される。

 

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