ヤマハ発動機、フランコ・モルビデリの起用を発表

契約期間は2023年末まで。ホームグランプリにファクトリーライダーとしてデビュー

ヤマハ発動機は16日、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに所属するフランコ・モルビデリを2021年残りのシーズンと2022年、2023年に起用することを発表。ファクトリーライダーとして、今週末の第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPからファクトリーチーム、モンスターエナジー・ヤマハに所属することになった。

フランコ・モルビデリ
「今週末に復帰すること、そして、ヤマハのファクトリーチームと共に新たなチャプターに立ち向かうことを大変嬉しく、幸せに思う。シーズン終盤に向けて、可能な限り全力で回復に努めてきた。とても良い思いである良く知るトラック、ミサノで戻りたかった。」

「バイクに飛び乗り、モンスターエナジー・ヤマハと共に旅を始めたい。もちろん、このコラボレーションを可能にしてくれた伊藤さん、リン、マイオ、鷲見さん、VR46・ライダーズ・アカデミー、全ての人たちに感謝したいし、感謝しなければいけない。」

リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター) 「最初にフランキー(フランコ・モルビデリの愛称)の夢を実現させてくれ、予定よりも早く、ファクトリーチームに加入することを許可してくれたペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに感謝します。当初、フランキーを2022年から昇格させる計画がありましたが、シーズン途中の突然の変更に伴い、早期に昇格させる機会がありました。第二に、フランキーを温かく歓迎したいと思います。彼は類稀な才能を持つライダーです。昨年ヤマハのサテライトで3勝を含む5度の表彰台を獲得して総合2位に達成したときには、さらに強調されました。あらゆる状況において、『YZR-M1』から最高のパフォーマンスを引き出すことが約束されます。」

「当然、フランキーがパドックに戻って来て、再びレースを始めるまでに回復したことを嬉しく思い、興奮しています。まだ回復中であることから、身体面の向上に従って徐々に調子を取り戻す必要があります。2021年の残りのシーズンはチームに慣れ、バイクの快適さを感じてもらうことに使用します。」

「我々は2022年と2023年の計画をまとめ、フランキーはヤマハ発動機からフルサポートを受けます。フランキーのような熟練し、落ち着き、経験豊富なライダーがファクトリーレーシングチームをより強化し、将来大きな成功を収めると確信します。」

26歳のブラジル系イタリア人ライダーは、第5戦フランスGPの2日目、フラッグ・トゥ・フラッグに備えてバイク乗り換えの練習中に左膝を負傷。決勝レースの1ラップ目に他車との接触を回避するためにトラックから飛び出し、グラベル上でバイクをコントロールしようと体重をかけた際に左膝をひねり、再度負傷。6月24日、トレーニング中に左膝を痛め、精密検査の結果、半月板と前十字靭帯を損傷したことから、翌日の25日にイタリア・ボローニャ市内の病院で手術。第8戦TTアッセンから第13戦アラゴンGPまで5戦に欠場。総合11位から17位に後退した。

6戦ぶりに復帰するホームグランプリ、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから今季使用したAスペックの『YZR-M1』から2021年型のファクトリースペックに乗り換える。

 

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