オフィシャルテスト~フランチェスコ・バグナイアが1番時計を記録

6メーカーが来季に向けて本格的に始動。ホンダとヤマハがプロトタイプマンシンを投入

最高峰クラスオフィシャルテストは21日、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが開催されたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで始まり、初日はポールポジションから優勝を挙げたフランチェスコ・バグナイアが10コーナーで転倒を喫したが45ラップを周回してトップタイムをマークした。

ホンダ
ワイルドカード参戦したテストライダーのステファン・ブラドルは、エアインテークやテールユニット、エキゾーストの形状が異なるホンダ機に乗り込み、昨夜からの雨の影響を受けたフルウェットのトラックコンディションの中、先陣を切ってテストを開始し34ラップを周回。

午後からは、マルク・マルケスが午前中にブラドルが試したプロトタイプマシンを駆け、47ラップを周回し0.924秒差の15番手。

週末のアイデアを試したポル・エスパルガロは67ラップを周回。公式予選2の6番時計(1分31秒923)を非公式ながら更新する1分31秒631を刻み、0.107秒差の2番手に進出。

中上貴晶は57ラップを周回。公式予選1の3番時計(1分32秒210)を上回る1分31秒913を記録して0.389秒差の4番手に進出すれば、アレックス・マルケスは57ラップを周回し1.068秒差の17番手。

ドゥカティ
新しい形状のエアロボディが準備され、ファクトリーライダーの2人が試乗すると、ジャック・ミラーは66ラップを周回して0.520秒差の8番手。違うタイプのエアロボディを試したホルヘ・マルティンは、51ラップを周回して0.611秒差の9番手。

ニューシャーシを試したのはヨハン・ザルコ。58ラップを周回して0.824秒差の13番手だった後、水曜の午前中に右前腕の手術を予定していることから急いでサーキットを後にすると、明日はテストライダーのミケーレ・ピロが代替を務める。

地元で初表彰台を獲得したエネア・バスティアニーニは、ギアボックスの新しいアイテムが導入されたが、6コーナーで転倒を喫したことから僅か11ラップでテスト終了。ルカ・マリーニは53ラップを周回して公式予選1の5番手時計(1分32秒289)を上回る1分31秒998を刻み、0.474秒差の7番手に進出。

ヤマハ
2022年型のプロトタイプマシンに乗り込んだのはファビオ・クアルタラロ。65ラップを周回して0.456秒差の6番手に進出すれば、バレンティーノ・ロッシは56ラップを周回し、転倒の影響を受けた公式予選1の13番時計(1分32秒967)を大きく更新する1分31秒170を刻んで11番手。予定を変更して、明日もテストを継続。

復帰戦後に手術した左膝の痛みを訴え、ストレスをかけずに現行型のフィーリングとペースの改善に集中したフランコ・モルビデリは32ラップを周回して18番手。ヤマハ機への乗り換えに専念するアンドレア・ドビツィオーソは51ラップを周回。公式予選1の14番時計(1分33秒098)を上回る1分32秒751を刻んで19番手。

スズキ
3月にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたオフィシャルテストで初投入した2022年型エンジンを再検証。同時に、エンジンに関連したセットアップと電子制御を試すと、ジョアン・ミルは70ラップを周回して0.403秒差の5番手。アレックス・リンスは最多の72ラップを周回して14番手。

KTM
テストライダーのダニ・ペドロサを招集して、将来に向けて幾つかの新しいアイデアを試し始めると、ブラッド・ビンダーは52ラップを周回。公式予選1の7番時計(1分32秒427)を上回る1分31秒169を刻んで0.645秒差の10番手に進出すれば、ミゲール・オリベイラは66ラップを周回して12番手。

初日の参加となるイケル・レクオナは55ラップを周回して20番手。ダニロ・ペトルッチは46ラップを周回して22番手。2日目にテストを予定するレミー・ガードナーとラウール・フェルナンデェスはサーキットを訪れ、初試乗に向けてテストを視察。

アプリリア
小型化されたエアロボディをテストライダーに復帰したロレンソォ・サバドーリが先行テストし、データを収集すれば、適応作業を継続するマーベリック・ビニャーレスは15コーナーで転倒したことから、40ラップの周回にとどまって16番手。ドライコンディションに回復するまで走行を待ったアレイシ・エスパルガロは52ラップを周回して0.319秒差の3番手。

オフィシャルテストは明日22日も当地で開催。

RESULTS

 

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