9月23日、来季2022年シーズンに参戦するチームのエントリーリストが発表され、中量級、軽量級共に15チームの参戦が決定。最終戦バレンシアGPの開催前日となる11月11日にエントリーリストが公式に発表されるが、各チームは起用するライダーを事前に発表することができ、中量級は30人中19人、軽量級は30人中16人の起用を発表した。
『Moto2™クラス』エントリーリスト
AMERICAN RACING(アメリカン・レーシング)
・ キャメロン・ボビエ
・ ショーン・ディラン・ケーリー
ASPAR TEAM(アスパル・チーム)
スポーティングディレクターのジノ・ボルソイは、第15戦アメリカズGPの際に複数のライダーたちと交渉していることを認め、アルベルト・アレナスを継続起用する意向を明かした。前軽量級王者はカレックスへの乗り換えを希望しているが現実は困難。アロン・カネトの後任には、2年前に起用された総合19位ジェイク・ディクソンをはじめ、総合25位エクトル・ガルソ、『Moto2™欧州選手権』で総合2位に進出したアロンソ・ロペスらが候補に挙がっている。
ARAMCO VR46 TEAM(アラムコ・VR46・チーム)
チームマネージャーのパブロ・ニエトは、チェレスティーノ・ヴィエッティの継続起用を既に明言しており、第11戦オーストリアGPの際に最高峰クラスに昇格するマルコ・ベツェッキの後任には、『VR46 Riders Academy』からステファノ・マンツィ、アンドレア・ミニョ、ニッコロ・アントネッリが候補であることを説明。9月24日から26日にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催された『スーパースポーツ世界選手権』にマンツィが代替として初参戦。10月1日にリバコールド・スナイパーズ・チームがミニョの継続起用を発表した後、第15戦アメリカズGPの際に、ニエトはアントネッリが有力候補であることを認め、第16戦エミリア・ロマーニャGPの際に最高峰クラスと中量級のチーム体制を発表することを明かした。
ELF MARC VDS RACING TEAM(エルフ・マーク・VDS・レーシング・チーム)
・ サム・ロウズ
・ トニー・アルボリーノ
FLEXBOX HP40(フレックスボックス・HP・40)
・ アロン・カネト
・ ホルヘ・ナバーロ
IDEMITSU HONDA TEAM ASIA(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)
総合8位小椋藍と総合17位ソムキャット・チャントラの継続が有力。
ITALTRANS RACING TEAM(イタルトランス・レーシング・チーム)
・ ジョー・ロバーツ
・ ロレンソォ・ダッラ・ポルタ
LIQUI MOLY INTACT GP(リキモリ・インタクト・GP)
・ マルセル・シュロッター
・ ジェリミー・アルコバ
MV AGUSTA FORWARD RACING(MVアグスタ・フォワード・レーシング)
9月18日にマルコス・ラミレスの起用を発表。現在今季起用するロレンソォ・バルダッサーリとシモーネ・コルシを含む複数のライダーたちと交渉中。
NTS RW RACING GP(NTS・RW・レーシング・GP)
クラス最年少若干17歳のベルギー人ライダー、 バーリー・バルトゥスとは2022年末まで2年契約。2人目は交渉中。
PERTAMINA MANDALIKA SAG TEAM(ペルタミナ・マンダリカ・SAG・チーム)
・ ボ・ベンスナイダー
・ ガブリエル・ロドリゴ
RED BULL KTM AJO(レッドブル・KTM・アジョ)
・ アウグスト・フェルナンデェス
・ ペドロ・アコスタ
SPEEDUP RACING(スピードアップ・レーシング)
10月3日にロマーノ・フェナティの起用を発表。2人目は、9月27日に今季終盤4戦に起用することを発表した2021年『Moto2™欧州選手権』王者フェルミン・アルデグエルを来季も起用する予定。デビュー戦の第6戦イタリアGPで史上最年少となるポイント圏内進出を達成したアルデグエルには複数チームが獲得に乗り出していたが、『Moto2™欧州選手権』に参戦するにあたり、『Moto2™クラス』に昇格するオプションが契約に含まれていた。
TEAM GRESINI Moto2(チーム・グレシーニ)
・ フィリップ・サラッチ
・ アレッサンドロ・ザッコーネ
YAMAHA VR46 MASTER CAMP TEAM(ヤマハ・VR46・マスターキャンプ・チーム)
将来の若手確保と育成を目的に、アジアとヨーロッパ出身のライダーを起用することを視野に入れ、サプライドチェーンを確立させたいヤマハは、『VR46』とのコラボにより中量級に参戦するチームを結成。『Moto2™欧州選手権』に参戦する現存のチームが母体となり、2018年7月の『マスターキャンプ』に参戦した後、2019年から『VR46 Master Camp Team』に所属して『Moto2™欧州選手権』に参戦する22歳のタイ人ライダー、ケミン・クボと2019年に『スーパースポーツ300世界選手権』でチャンピオンに輝き、2年目の『スーパースポーツ選手権』で2勝を含む6度の表彰台を獲得して総合3位に進出する19歳のスペイン人ライダー、マヌエル・ゴンザレスが有力候補。
『Moto3™クラス』エントリーリスト
AVINTIA VR46 RIDERS ACADEMY(アビンティア・VR46・ライダーズ・アカデミー)
スポーティングディレクターのルベン・チャウズは、第15戦アメリカズGPの際に2人のイタリア人ライダーを起用する可能性を示唆したことから、コラボを結成する『VR46 RIDERS ACADEMY』から第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPにワイルドカード参戦したマッテオ・ベルテッレとエリア・バルトリーニが有力候補。
BOE OWLRIDE(ボエ・アウルライド)
公式発表はされていないが、チームマネージャーのホセ・グティエッレス・ボエは、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの際に、第5戦フランスGPでチームに初表彰台をもたらしたリッカルド・ロッシとチームの提携先であるカルドソ・レーシング(ホセ・ルイス・カルドソが運営するチーム)に所属して『Moto3™ジュニア世界選手権』に総合2位に進出し、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』で総合2位を獲得したダビド・ムニョソを起用することを発言。
CIP GREEN POWER(CIP・グリーンパワー)
・ 鳥羽海渡
・ ジョエル・ケルソ
GASGAS ASPAR TEAM(ガスガス・アスパル・チーム)
・ セルジオ・ガルシア
・ イサン・グエバラ
HONDA TEAM ASIA(ホンダ・チーム・アジア)
今季起用する國井勇輝とアンディ・ファリド・イズディハール、第16戦エミリア・ロマーニャGPからの2戦にワイルドカード参戦が発表されたマリオ・アジが候補。
LEOPARD RACING(レオパード・レーシング)
・ デニス・フォッジャ
・ 鈴木竜生
MT HELMETS - MSI RACE TECH(MT・ヘルメット‐MSI・レース・テック)
スペインのヘルメットメーカーとメカニック養成のアカデミーがコラボを結成し、新規参戦するチームは、複数のライダーと交渉中。参戦1年目のアドリアン・フェルナンデェス、『Moto3™ジュニア世界選手権』に参戦するダビド・サルダドール、シャリフディン・アズマンらが候補に挙げられている。
PRUESTELGP(プルステルGP)
悲劇のシーズンからチーム体制を一新する方向で、参戦2年目カルロス・タタイと1年目チャビエル・アルティガの2人を起用する予定で調整中。
RED BULL KTM AJO(レッドブル・KTM・アジョ)
総合5位に進出するジャウメ・マシアを継続起用する予定。チームメイトには、『KTM GP Academy』のプログラムに従い、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』からディオゴ・モレイラを昇格することを計画。
RED BULL KTM TECH3(レッドブル・KTM・テック3)
・ デニス・オンジュ
・ ダニエル・オルガド
RIVACOLD SNIPERS TEAM(リバコールド・スナイパーズ・チーム)
・ アンドレア・ミニョ
・ アルベルト・スーラ
SIC58 SQUADRA CORSE(SIC58・スクアドラ・コルセ)
今季デビューした17歳のフランス人ライダー、ロレンソォ・フロンとは2022年末までの2年契約。2人目はジュニアチームに所属して『Moto3™ジュニア世界選手権』に参戦するホセ・フリアン・ガルシアら複数のライダーたちと交渉中。
STERILGARDA MAX RACING TEAM(ステリルガルダ・マックス・レーシング・チーム)
9月19日に佐々木歩夢の起用を発表。2人目には関しては、ジョン・マックフィーら複数のライダーと交渉中。
TEAM MTA(チーム・MTA)
・ イバン・オルトラ
・ ステファノ・ネパ
VISION TRACK HONDA(ビジョン・トラック・ホンダ)
・ スコット・オグデン
・ ジョシュア・ワットリー