ドゥカティ・コルセは、10月31日にスーパーバイク世界選手権の2025年シーズンで総合2位を獲得したニコロ・ブレガを来週末の第21戦ポルトガルGPと最終戦バレンシアGPに負傷欠場するマルク・マルケスの代役として起用すると発表した。
第19戦オーストリアGPと第20戦マレーシアGPに代役参戦したテストライダーのミケーレ・ピロと共に、ニコロ・ブレガは11月29日から2日間、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで実施されたプライベートテストに参加。天候に恵まれなかったが、ミシュランタイヤを装着したドゥカティ機を初試乗した。
ニコロ・ブレガ
「このようなシーズンを、最後の瞬間にサプライズで締め括ることができることになり、とても嬉しい。『MotoGP™』デビューはライダーを目指す全ての子供たちの夢。さらに、2025年の残り2戦でワールドチャンピオンマシンに乗れると思うと、全てがワクワクする。大きな賭けになるけど、期待は全くしていない。特に、デスモセディチGPのテストはヘレスでしかできなかったので、この経験を冷静に受け止めたい。そうは言っても、良い結果を残し、全力を尽く。信頼を寄せてくれたドゥカティとドゥカティ・コルセ、全面的に支援してくれたクラウディオ・ドミニカリ、ジジ・ダリーニャ、マウロ・グラッシリ、ダビデ・タルドッツィ、主役としてシーズンを終えたチーム、アルバ・イット・レーシング-ドゥカティと代表のステファノ・チェッコーニに感謝したい。」
ジジ・ダリーニャ(ドゥカティ・コルセ/ジェネラルマネージャー)
「ニコロ・ブレガがデスモセディチGPの開発に取り組んでいるのを見て、大変嬉しく思います。彼は2022年からファミリーの一員であり、当時、我々はスーパースポーツバイクのライダーとして期待していました。我々は彼を信じ、彼はスーパーバイクで2シーズン、絶対的な主役としてタイトル獲得に大きく近づき、ライダーとして我々のレファレンスとなりました。 」
「さらに、来年に向けて、ミケーレ・ピロと共に、新しいタイヤを搭載したデスモセディチGPの開発に彼が取り組むことを発表しました。終盤の2戦に参戦する機会は、テストライダーという新しい役割をスタートさせる最適な機会です。確かに厳しいものになりますが、彼がこの経験を楽しんでくれることを願っています。若いライダーにとって、このスポーツのトップカテゴリーでデビューすることは大きな満足感を与えてくれます。」
エミリア=ロマーニャ州モンテッキオ・エミーリア出身の26歳、ニコロ・ブレガは2016年から3年間軽量級、2019年から3年間中量級にレギュラー参戦した後、2022年から2年間スーパースポーツ世界選手権に参戦。2年目にタイトルを獲得すると、2024年からスーパーバイク世界選手権に参戦。2年目は最終戦ヘレス大会までタイトル争いを繰り広げ、2年連続の総合2位を獲得。
今年6月にドゥカティ・コルセとの間でスーパーバイク世界選手権に継続参戦する契約を締結。同時に技術規則が大幅に変更される2027年に向けたテストに参加することも決まった。