マルク・マルケスがサーキット走行を実施

復帰に向けて前進!ポルティマオで約3ヶ月ぶりのサーキット走行で複視からの回復具合を確認

レプソル・ホンダ・チームマルク・マルケスは16日、クルーチーフのサンティ・フェルナンデェスをはじめ、チームのメカニックたちと共にポルティマオ・サーキットことアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェを訪問。昨年復帰の舞台に選んだポルトガルGPの開催地で市販車『RC213V-S』に乗り込み、昨年10月24日の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来となるサーキット走行で複視の回復具合を確認した。

「最初に、バイクに戻れたこと、そして、モトクロスで感じた感覚を確認することができたからとても幸せ。バイクに乗ったとき、視力の問題が何もなかったから、ほっとした。ものすごくいい感じ。長い間、バイクに乗っていなかったから、身体面に少し足りないことを感じたけど、これは通常のプレシーズンを過ごすことができなかったから。」

「改善の余地があるけど、今回のテストで、ポジティブで根本的なことは、モトクロスバイクを初めて乗ったときの感覚を再確認して、スピード感を楽しんだこと。幾つかの連続周回を実施した集中的なテストを完了したから、結果がとても嬉しい。セパンのテストまで2週間。身体面の準備を強化し、バイクを使用するトレーニングの機会にあてよう」とテストの感想を語った。

レギュラー参戦15年目を迎える28歳のスペイン人ライダーは、昨年10月30日に通常のトレーニングとして取り入れているオフロードトレーニング中に転倒を喫して頭部を強打。大事を取って第17戦アルガルヴェGPを欠場し自宅で休養していたが、視力に問題が生じたことから、11月8日に9年前の2012年1月に同じ症状を回復するために手術を受けたスペイン・バルセロナ市内の病院で診察を受け、右上斜筋の関与を伴う第4右神経の麻痺が原因の複視(1つのものが二重に見える症状)を確認。定期的な管理による保守的な治療が選択され、最終戦バレンシアGPとオフィシャルテストを欠場。

12月22日、過去の手術と今回の診察を担当するベルナト・サンチェス・ダルマウ眼科医から良好な回復を確認。保守的な治療を継続することになったが、来季に向けたフィジカルトレーニングの計画に関しては、妨げることではないことも確認され、クリスマス前からトレーニングを再開。

今月10日、定期検査で明らかな回復が確認されたことからバイクを使用するトレーニングの許可が下り、自宅近郊のモトクロストラックでモトクロスバイクを試乗。次のステップとしてサーキットでの走行を計画すると、右上腕骨骨折からの復帰を前に走行地に指名したポルティマオ・サーキットを訪れ、連続15ラップの周回を3回、最後の走行では連続20ラップを走り、計65ラップを周回。

プレミアクラス3年目を迎えるLCR・ホンダ・カストロールのアレックス・マルケスと共に走行を実施し、時速300キロメートルに近いスピードの中で視力と疲労具合を確認した。

 

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