スーパーバイク世界選手権王者がプレミアクラス参戦を希望

トプラク・ラズガットリオグルがソーシャルメディアで『MotoGP™クラス』参戦の夢を呟く

『スーパーバイク世界選手権』の2021年シーズン最終戦インドネシア大会で、ヤマハのライダーとして2009年のベン・スピーズ以来となるチャンピオンに輝いた25歳のトルコ人ライダー、トプラク・ラズガットリオグルは22日、自身が運営するソーシャルメディアで「I always had a motogp dream 2023 Why not(いつも『MotoGP™』の夢を抱いている。2023年、なんでダメなの)」とメッセージを配信した。

2013年から2年間『レッドブル・ルーキーズ・カップ』に参戦した後、2015年に『スーパーバイク世界選手権』の併催大会だった『スーパーストック600』、2016年から『スーパーストック1000』に参戦。2018年から『スーパーバイク世界選手権』に参戦すると、1年目総合9位、2年目総合5位。3年目の2020年からヤマハ・モーター・ヨーロッパのライダーとしてファクトリーチームに所属すると総合4位と総合1位に進出。

2021年シーズン中、バレンティーノ・ロッシの去就とマーベリック・ビニャーレスとの契約終了により、後任候補の1人に挙げられたトプラクは、7月2日に2年間の契約延長に合意し、2023年末までヤマハからスーパーバイク世界選手権に参戦することが決定。

タイトル獲得前には、シーズン終了後に『YZR-M1』をテストする予定があったが、12月にパーソナルマネージャーであるケナン・ソフォーグルは、2022年中に数度のテストが計画されていることを明かし、『MotoGP™クラス』に転向する場合には、ファクトリーチームに固執する考えを表明。

ヤマハ発動機は、9月16日にフランコ・モルビデリとの間で2023年末までのファクトリーチームから参戦することで合意。

同日、アンドレア・ドビツィオーソとの間で2022年末までサテライトチームから参戦することで合意。10月21日には、ダーリン・ビンダーが2022年にサテライトチームに加入することを発表。2023年までの契約を延長する可能性が含まれている。

2015年以来となるタイトル獲得に成功したファビオ・クアルタラロは、2022年末に2年契約が終了。シーズン終了後、双方は契約更新に前向きな姿勢を見せていた。

ヤマハに所属する4人以外では、大半のライダーたちが2022年末に所属メーカー、または所属チームとの契約が終了することから、ヨーロッパラウンドの緒戦となる第5戦ポルトガルGP以降、ライダー市場が活発になる可能性があるが、マルク・マルケスとブラッド・ビンダーは2024年末までの長期契約を締結している。

『500cc』から『MotoGP™』に変更された2002年以降、スーパーバイク世界選手権から転向してきたのは、トロイ・ベイリス、コーリン・エドワーズ、芳賀紀行、ルベン・チャウズ、ニール・ホジソン、クリス・バーミューレン、ジェームス・トースランド、ベン・スピーズ、カル・クラッチロー、ブライアン・スターリング、ロリス・バス、ユージン・ラバティ。トプラク・ラズガットリオグルが続くのか?

2022年シーズンは、ヤマハのライダーとして史上初の2連覇を狙うトルコ人ライダーの動向とライダー市場に注目が集まる。

 

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