マルク・マルケス、オフィシャルテストに参加

医師の診断を受け、複視からの回復を確認。昨年10月以来15週間ぶりとなる走行を開始

レプソル・ホンダ・チームは26日、昨シーズン終盤2戦に欠場したマルク・マルケスが2月5日からマレーシアGPの開催地セパン・インターナショナル・サーキットで始まる今年最初のオフィシャルテストに参加することを発表した。

昨年10月30日、通常のトレーニングとして取り入れているオフロードトレーニング中に転倒を喫して頭部を強打。大事を取って第17戦アルガルヴェGPを欠場し自宅で休養していたが、視力に問題が生じたことから、11月8日に9年前の2012年1月に同じ症状を回復するために手術を受けたスペイン・バルセロナ市内の病院で診察を受け、右上斜筋の関与を伴う第4右神経の麻痺が原因の複視(1つのものが二重に見える症状)を確認。定期的な管理による保守的な治療が選択され、最終戦バレンシアGPとオフィシャルテストを欠場。

12月22日、過去の手術と今回の診察を担当するベルナト・サンチェス・ダルマウ眼科医から良好な回復が確認され、保守的な治療を継続することになったが、来季に向けたフィジカルトレーニングの計画に関しては、妨げることではないことも確認され、クリスマス前からフィジカルトレーニングを再開。

1月10日、定期検査で明らかな回復が確認されたことからバイクを使用するトレーニングの許可が下り、自宅近郊のモトクロストラックでモトクロスバイクを試乗。

次のステップとしてサーキットでの走行を計画すると、1月16日に昨年右上腕骨骨折からの復帰を前に走行地に指名したポルティマオ・サーキットを訪れ、ホンダの市販車『RC213V-S』に乗り込み、連続15ラップの周回を3回、最後のコースインで連続20ラップを周回。計65ラップを周回し、時速300キロメートルに近いスピードの中で視力と疲労具合を確認。

翌週にはモーターランド・アラゴンのショートトラックを訪れ、ホンダの市販車『CBR600RR』を使用。その後も自宅近郊のモトクロストラックやカートトラックも訪れ、オフィシャルテスト参加を視野に集中的なトレーニングを実行。

1月24日、検査の結果、保守的な治療が成功したことを確認。オフィシャルテストに参加するには適した状態であることから、レギュラー参戦15年目に向けて、昨年10月の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来15週間ぶりにプロトタイプマシン『RC213V』を走らせることになった。

 

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