イタリアでチャンピオンシップを生中継する『SKY SPORT(スカイスポーツ)』は25日、国際モーターサイクリズム連盟が『スーパーバイク世界選手権』の2022年シーズン暫定エントリーリストを発表した後、2018年に併催の『スーパースポーツ300世界選手権』を制したアナ・カラスコが『Moto3™クラス』の『BOE SKX(ボエSKX)』から参戦することを報じた。
2013年から3年間、軽量級にレギュラー参戦した後、カラスコは『Moto2™欧州選手権』に転向。2017年からは『スーパースポーツ300世界選手権』に参戦すると2年目にタイトルを獲得。史上初のレディチャンピオンが誕生した。
2022年は、『スーパースポーツ世界選手権』に転向することを計画していたが、『スーパースポーツ世界選手権』にも『スーパースポーツ300世界選手権』にも名前が暫定エントリーに掲載されていなかった。
参戦8年目を迎える『ボエSKX』は、2021年シーズンの『Moto3™ジュニア世界選手権』で総合3位を獲得したダビド・ムニョスと総合5位に進出したダビド・サルバドールを起用する予定で、2022年シーズンのプロジェクトを国際ロードレーシングチーム連盟に提出したことから、国際モーターサイクリズム連盟は、昨年11月16日に『MotoGP™世界選手権』の暫定エントリーを発表。
『ボエSKX』の提携先であり、阿部典史のチームメイトとして、元プレミアクラスに参戦した経験があるホセ・ルイス・カルドソが率いる『カルドソ・レーシング』に所属していたダビド・ムニョスは、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』でも総合2位を獲得したことから、『Moto3™クラス』に昇格する条件を満たしたが、4月28日に出場に必要な最低年齢となる16歳の誕生日を迎えることから、4月24日の第5戦ポルトガルGPまで出場が許可されず、代替が必要となることから、『Moto3™ジュニア世界選手権』で総合20位だったヘラルド・リウが候補の1人に挙げられている。
3月10日に25歳の誕生日を迎えるカラスコは、3年間所属していたプロベック・カワサキと共に26日から2日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催される『スーパーバイク世界選手権』のプライベートテストに参加。今回のテストは以前から計画され、ラファエレ・デ・ロサが昨年の『スーパースポーツ世界選手権』で使用したカワサキ機『ZX-6R』を初試乗する。
34歳のイタリア人ライダー、ラファエレ・デ・ロサが所属するオレラック・レーシングは、バイクをカワサキ機からドゥカティ機に変更。プロベック・カワサキは、『スーパースポーツ世界選手権』、『スーパースポーツ300世界選手権』にもエントリーしていない。
昨年8月にレッドブルリンクで開催された第10戦スティリアGPと第11戦オーストリアGPに代替参戦した18歳のスペイン人ライダー、ダビド・サルバドールは、先週末にサーキット・リカルド・トルモを訪れ、ホルヘ・マルティン、ラウール・フェルナンデェスらと共に市販車を走らせ、初のレギュラー参戦に向けて準備を進めていた。
2015年から世界舞台に参戦し、初年度にカラスコを起用した『ボエSKX』は、2月19日からのオフィシャルテストを前に2月上旬にプライベートテストを計画している。