『#GearingUp』~チーム・スズキ・エクスターが王冠奪回に向けて発動

セパン・サーキットでリンス&ミルがスズキ機『GSX-RR』のカラーリングを公開

Team Suzuki Ecstar (チーム・スズキ・エクスター)』は4日、今年最初のオフィシャルテストの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットでチーム発表会を開催。シーズンのスローガン『#GearingUp(ギアリングアップ)』の下、2020年以来2年ぶりとなるライダー部門とチーム部門、1982年以来40年ぶりとなるコンストラクター部門のタイトル奪回に向けて、ジョアン・ミルアレックス・リンスがメタリックブルーとシルバーを基調としたスズキ機『GSX-RR』のカラーリングを公開した。

ジョアン・ミル
「2021年の難しかったシーズンの後、冬の間はリラックスして、外部から(の騒音を)シャットオフ(遮断)することに多少の時間を費やした。総合3位でチャンピオンシップを終えたことは嬉しかったけど、僕は飢えている。最大限の成功に向けて、100%集中できるようにリセットすることが重要だ。」

「プレシーズンのトレーニングは順調に進み、体調は良く、アタックの準備ができていると確かな手応えを感じる。もう一度バイクに乗ることが楽しみ。昨年11月のテストでは、満足行くパフォーマンスの向上を確認できたから、今回は新しいカラーリングを公開し、1ヶ月後に始まるシーズンに向けて、より多くの周回を重ねよう。」

アレックス・リンス
「新しい『GSX-RR』は見た目も素晴らしく、パフォーマンスも優れている。新たなシーズンのスタートが近づいていることが嬉しい。ウインターブレイク中は、ジムだけでなく、市販車『GSXR1000R』を使用して多くのトレーニングを積んだけど、レースバイクに匹敵するものはない。」

「チームとの再会はナイス。僕たちは同じ目標に向けて焦点を合わせる。僕は彼らを信頼している。素晴らしいことを達成する準備ができている。テストは重要だけど、カタールでの初戦が待ち遠しい!」

佐原伸一(プロジェクトリーダー兼チームディレクター)
「オフシーズンは、欧州でも日本でも多くの作業に取り組み、大変忙しかったです。より競争力のある新たなシーズンに向けて多大な努力を尽くしました。我々は自分たちのプロジェクトと2人のライダーに大きな信頼を寄せており、テストだけでなく、レースも始めたいです。我々の『GSX-RR』は印象的で、主要なスポンサー、ファン、チームメンバーのサポートを受け、可能な限り早く、表彰台の最上段に立ちたいと考えています。」

「ヘレステストでは、新しいコンポーネントに大きな可能性があることを確認し、テストライダーのシルバン・ギュントーリ、ジョアンとアレックスからのフィードバックは大変良かったことから、ナイスなバイブスと共に冬休みを始めました。このエキサイティングな新しいシーズンで何ができるのか楽しみです。」

河内健(テクニカルマネージャー)
「この短い冬休みの間にチームとファクトリーが取り組んだ作業に感謝することから始めなければいけません。2021年型はバランスが取れ、戦闘力がありましたが、目標を達成するために、2022年に向けて大きな一歩を踏み出すことが重要でした。我々が目撃したように、多くの速いライダーとチームが信じられないほどに接近しており、表彰台を確保したいと考えています。」

「2022年型『GSX-RR』は、昨年型と似たようなベースがありますが、特にエンジンパフォーマンスの分野において、幾つかの重要な更新があります。コーナリングとスタビリティが常に長所であったバイクの扱いやすさを維持しながら、パワーデリバリーを向上させたいと考えました。日本と欧州の全てのエンジニアたちの助けを受け、これらを達成したと手応えを感じています。我々のライダーたちと一緒にトラックでテストする時が来ました。」

新たなスローガン『#GearingUp』は、ファンがエキサイティングな1年に向けて準備を進めるチームに加わることを促すだけでなく、チームの意図、つまりパフォーマンスの向上、そして2021年と比較して、全てのギアを1速引き上げるというアイデアを示している。

プレミアクラス4年目を迎える24歳のスペイン人ライダー、ミルと6年目に挑戦する26歳のスペイン人ライダー、リンスは、2月5日からセパン・インターナショナル・サーキットで開催されるオフィシャルテストに参加。テストライダーのシルバン・ギュントーリ津田拓也のサポートを受け、1ヶ月後に控えたシーズンのオープニングレース、開幕戦カタールGPに向けて本格的な準備を開始する。

 

VideoPass(ビデオパス)』では、マレーシアとインドネシアで開催されるオフィシャルテストのコンテンツを配信