プレミアクラスのオフィシャルテスト3日目、最終日は13日、1997年以来となるインドネシアGPの開催に向け、ロンボク島に建設された新設サーキット、プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、1日目1番手、2日目8番手のポル・エスパルガロが10ラップ目に、昨年11月に当地で開催されたスーパーバイク世界選手権が記録したオールタイムラップレコード(1分32秒877)を大幅に上回る1分31秒060を刻み、最高峰クラス9年目で初めてオフィシャルテスト総合1番手に進出した。
ヤマハ/ファビオ・クアルタラロが31秒台を10回
2日目4番手のファビオ・クアルタラロは、79ラップを周回。課題に挙げていたタイムアタックに取り組み、1分31秒台を最多の10回記録して0.014秒差の2番手に接近。
最終日もカーボンのレイアウトが異なる新しいフロントフォークを試した2日目12番手のフランコ・モルビデリは、69ラップを周回して0.356秒差の5番手に浮上。2日目19番手のアンドレア・ドビツィオーソは、62ラップを周回して0.830秒差の19番手。
スズキ/ジョアン・ミル欠場
2日目13番手のアレックス・リンスは、3日間連続して誰よりも早くコースイン。シャーシテストを中心としたテストプログラムに取り組みながら46ラップを周回して0.417秒差の7番手に浮上すれば、2日目5番手のジョアン・ミルは、朝から腹痛と嘔吐を伴う胃腸炎に苦しみ、サーキットを訪れたが、バイクに乗る力がないことから、走行をキャンセル。
KTM/着実に接近
エアロパッケージを中心としたテストを継続すると、2日目11番手のブラッド・ビンダーは、68ラップを周回して0.514秒差の9番手。2日目18番手のミゲール・オリベイラは、73ラップを周回して0.560秒差の11番手。
アプリリア/セパンに続き、マンダリカでも高い戦闘力を証明
2タイプのシャーシを比較検証。2日目14番手のアレイシ・エスパルガロは、51ラップを周回して0.325秒差の3番手に浮上すれば、2日目3番手のマーベリック・ビニャーレスは、78ラップを周回して0.418秒差の7番手。
ホンダ/ロングランで新車のパフォーマンスを確認
2日目15番手の中上貴晶は、シャーシテストのテストプログラムに取り組みながら最多の91ラップを周回して0.627秒差の13番手。2日目16番手のアレックス・マルケスは、75ラップを周回して0.543秒差の10番手。
2日目2番手のマルク・マルケスは、74ラップを周回して0.421秒差の14番手。
ドゥカティ/ロングランを実行
2日目にタイムアタックを実行して上位に進出後、3日目はロングラン。2日目10番手のフランチェスコ・バグナイアは、57ラップを周回して0.376秒差の5番手。2日目6番手のヨハン・ザルコは、82ラップを周回して0.428秒差の8番手。
2日目に1番時計を刻んだルカ・マリーニは、50ラップを周回して0.605秒差の12番手。2日目20番手のジャック・ミラーは、78ラップを周回して0.810秒差の15番手。2日目7番手のエネア・バスティアニーニは、35ラップを周回して0.950秒差の19番手。
2日目9番手のホルヘ・マルティンは、デスモセディチGP22から白煙が上がったことから18ラップの周回にとどまり、1.484秒差の20番手。
ルーキー/マルコ・ベツェッキが連続の1番手
2日目22番手のマルコ・ベツェッキは、0.841秒差の17番手。セパン・インターナショナル・サーキットで開催された前回のオフィシャルテストに続き、新人勢の総合1番手に進出すれば、2日目17番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは0.855秒差の18番手。2日目23番手のレミー・ガードナーは1.800秒差の21番手。2日目24番手のダーリン・ビンダーは1.989秒差の22番手。
2日目に12コーナーで初転倒を喫したラウール・フェルナンデェスは、スピード感覚が正常でなく、10コーナーで週末2度目の転倒を喫したことから、メディカルチェックを受けて走行をキャンセル。
ロングラン/レースシミュレーション
連続25ラップ
ルカ・マリーニ:1分32秒台1回、1分33秒台15回、1分34秒台9回
マルコ・ベツェッキ:1分33秒台15回、1分34秒台9回
連続21ラップ
中上貴晶:1分32秒台12回、1分33秒台4回、1分34秒台2回
連続20ラップ
マーベリック・ビニャーレス:1分33秒台15回、1分34秒台2回
ミゲール・オリベイラ:1分32秒台4回、1分33秒台15回
連続19ラップ
アンドレア・ドビツィオーソ:1分33秒台12回、1分34秒台6回
連続18ラップ
ファビオ・クアルタラロ:1分32秒台7回、1分33秒台9回、1分34秒台1回
フランチェスコ・バグナイア:1分33秒台10回、1分34秒台2回
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ:1分33秒台10回、1分34秒台8回
ダーリン・ビンダー:1分34秒台13回、1分35秒台3回
連続17ラップ
アレックス・マルケス:1分32秒台7回、1分33秒台7回
ジャック・ミラー:1分32秒台1回、1分33秒台15回、1分34秒台1回
レミー・ガードナー:1分33秒台5回、1分34秒台8回
連続12ラップ
エネア・バスティアニーニ:1分32秒台9回、1分33秒台3回
連続10ラップ
アレックス・リンス:1分32秒台9回、1分33秒台1回
マルク・マルケス:1分32秒台8回、1分33秒台2回
マーベリック・ビニャーレス:1分32秒台3回、1分33秒台5回
ヨハン・ザルコ:1分33秒台6回、1分34秒台3回
トップスピード
ドゥカティ勢が2日目に続き、トップ7を独占。ヨハン・ザルコが2日目にエネア・バスティアニーニが記録した時速314.8キロメートルに並び、マーベリック・ビニャーレスとマルク・マルケスは時速309.4キロメートル、アレックス・リンスは時速308.5キロメートル、ミゲール・オリベイラは時速306.8キロメートル、ファビオ・クアルタラロは時速305.0キロメートル。
転倒
マーベリック・ビニャーレスとアレックス・マルケスは1コーナー、マルク・マルケスは2コーナー、アレイシ・エスパルガロ、ヨハン・ザルコ、ジャック・ミラーは11コーナー、ホルヘ・マルティンは15コーナーで転倒。
総合順位
6人が2日目のタイムを更新できず、ルカ・マリーニは2日目のタイムで総合3番手。マルク・マルケスは総合9番手。エネア・バスティアニーニは総合13番手。ホルヘ・マルティンは総合16番手。ラウール・フェルナンデェスとレミー・ガードナーは総合22番手と23番手。
チーム発表会
プレミアクラス初参戦の『Mooney VR46 Racing Team』は2月24日、欧州中央時間12時00分、日本時間20時00分からチーム発表会を開催。
プレシーズンラストイベント
『Moto2™クラス』と『Moto3™クラス』は、複数のチームが2月16日から2日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施。2月19日から3日間、ポルティマオ・サーキットことアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェでオフィシャルテストを開催。全30チームが初集結し、プレシーズン最後のイベントが実施される。
RESULTS