74年目を迎えるプレミアムクラスは、今週末にルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。中量級から昇格した王者レミー・ガードナー、総合2位ラウール・フェルナンデェス、総合3位マルコ・ベツェッキ、総合7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、軽量級から総合7位ダーリン・ビンダーがプレミアクラスにデビュー。『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』を目指し、史上最多全21戦に挑む。
2021年6月1日、KTMとの間でプレミアクラスに昇格する契約を締結し、サテライトチームのテック3・KTM・ファクトリー・レーシングからの参戦が決定。9月には、シーズン中にも関わらず、ミサノで開催されたオフィシャルテストに参加して『RC16』を初試乗。
オーストラリア人としては、『Moto2™クラス』で初めてタイトルを獲得。中量級では、1969年のケル・キャラザース以来2人目、オールクラスでは、キース・キャンベル、トム・フィリス、ケル・キャラザース、ワイン・ガードナー、ミック・ドゥーハン、ケーシー・ストーナーに続き7人目のチャンピオンに輝く。
2021年6月1日、KTMとの間でプレミアクラスに昇格する契約を締結し、サテライトチームのテック3・KTM・ファクトリー・レーシングからの参戦が決定。9月には、シーズン中にも関わらず、ミサノで開催されたオフィシャルテストに参加して『RC16』を初試乗。
1月15日にモトクロスバイクを使用したトレーニング中のインシデントが原因で右手首を負傷したことから、18日にスペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術。痛みに耐えながら3度のテストで389ラップを周回。デビュー戦を前に最多の合計552ラップを周回した。
ミサノオフィシャルテスト:3.117秒差(総合29番手/47ラップ)
ヘレスオフィシャルテスト:1.856秒差(総合22番手/116ラップ)
セパンシェイクダウンテスト:1.104秒差(119ラップ)
セパンオフィシャルテスト:1.217秒差(総合23番手/95ラップ)
マンダリカオフィシャルテスト:1.538秒差(総合23番手/175ラップ)
ラウール・フェルナンデェス
2000年10月23日生まれ(2022年開幕時の年齢は21歳)。出身地はスペイン・マドリード。2015年から『Moto3™ジュニア世界選手権』への参戦を開始。1年目総合14位、2年目総合3位、3年目総合28位、4年目にチャンピオン。2015年からは『レッドブル・ルーキーズ・カップ』にも参戦して1年目総合7位、2年目総合3位。
2016年の最終戦バレンシアGPでグランプリデビュー。2019年に2017年から所属するアスパル・チームからチーム内昇格という形でレギュラー参戦を開始。軽量級2年目は『KTM GP Academy』の一員としてレッドブル・KTM・アジョに移籍すると、キャリア40戦目となった第13戦ヨーロッパGPで初優勝。2勝を含む4度の表彰台を獲得し、1年目の総合21位から4位に浮上。
2020年は軽量級に継続参戦する予定だったが、チーム内昇格という形で中量級に参戦すると、第2戦ドーハGPで表彰台、第3戦スペインGPで優勝。新人としては『Moto2™クラス』の年間最多勝となる8勝を含む12度の表彰台を獲得し、最終戦までタイトル争いを繰り広げて総合2位と新人王を獲得。
2021年9月7日、KTMとの間でプレミアクラスに昇格する契約を締結し、サテライトチームのテック3・KTM・ファクトリーレーシングからの参戦が決定。9月にはオフィシャルテスト2日目に参加して『RC16』を初試乗。
インドネシアで開催されたオフィシャルテスト2日目に初転倒を喫した際に頭部を強打。3日目に出走したが、スピード感覚に問題があることから走行を中断。フル参戦4年目を前に合計522ラップを周回した。
ミサノオフィシャルテスト:2.464秒差(総合25番手/51ラップ)
ヘレスオフィシャルテスト:1.819秒差(総合20番手/112ラップ)
セパンシェイクダウンテスト:0.526秒差(150ラップ)
セパンオフィシャルテスト:1.049秒差(総合19番手/93ラップ)
マンダリカオフィシャルテスト:1.341秒差(総合22番手/116ラップ)
マルコ・ベツェッキ
1998年11月12日生まれ(2022年開幕時の年齢は23歳)。出身地はイタリア・リミニ。2014年から『イタリア選手権』への参戦を開始。1年目は総合2位、2年目は10レース中7勝を挙げ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオに競り勝って、チャンピオンに輝く。2015年からは『Moto3™ジュニア世界選手権』に参戦。1年目は総合16位、2年目は総合18位。
2017年、CIPからフル参戦を開始。マヒンドラを駆けて、第15戦日本GPで3位に入り、初表彰台を獲得。2018年はレドックス・プステルGPに移籍し、2015年から4年間使用してきたマヒンドラからKTMに乗り換えると、キャリア24戦目となった第2戦アルゼンチンGPで初優勝。3勝を含む9度の表彰台を獲得して総合3位に進出。
2019年はレッドブル・KTM・テック3から中量級に参戦。トップ10入りは2回、ポイント圏内入りは4回にとどまったが、中量級2年目は2015年から所属する『VR46 Riders Academy』が運営するスカイ・レーシング・チーム・VR46に移籍すると、第3戦アンダルシアGPで3位、初表彰台を獲得。第6戦スティリアGPで初優勝を挙げ、1年目の総合23位から大きく躍進する総合4位に浮上。3年目には2年連続して7度の表彰台を獲得して総合3位に進出。
最終戦バレンシアGPの際に、チーム内昇格という形で最高峰クラスに参戦することが発表され、『VR46 Riders Academy』からフランコ・モルビデリ、フランチェスコ・バグナイア、ルカ・マリーニに続く、4人目のプレミアクラスライダーが誕生。ドゥカティから供給された2021年型に乗り込み、マレーシアとインドネシアで開催されたオフィシャルテストでは、新人勢の最高位に進出。フル参戦6年目に向けて、4度のテストで合計504ラップを周回した。
ヘレスオフィシャルテスト:2.440秒差(総合26番手/115ラップ)
セパンシェイクダウンテスト:0.769秒差(126ラップ)
セパンオフィシャルテスト:0.579秒差(総合16番手/95ラップ)
マンダリカオフィシャルテスト:0.841秒差(総合20番手/168ラップ)
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
1998年10月10日生まれ(2021年開幕時の年齢は23歳)。出身地はイタリア・ローマ。2013年から『イタリア選手権』に参戦。1年目総合10位、2年目総合6位、3年目はマルコ・ベツェッキとのタイトル争いを繰り広げて総合2位を獲得。2014年からは『レッドブル・ルーキーズ・カップ』にも参戦し、1年目総合8位、2年目総合2位に進出。
2015年の最終戦バレンシアGPにアンドレア・ロカテッリの負傷代役として、グレシーニ・レーシングからデビューすると、2016年からレギュラー参戦を開始。1年目総合6位、2年目総合5位、3年目はチームメイトのホルヘ・マルティン、マルコ・ベツェッキとのタイトル争いを繰り広げながら、キャリア47戦目となった第10戦チェコGPで初優勝を挙げて総合2位を獲得。
2019年は、スピードアップから中量級に転向。1年目に軽量級時代のチームメイトだったエネア・バスティアニーニに競り勝って、新人勢の最高位となる総合9位、2年目は総合15位。3年目は古巣のグレシーニ・レーシングに復帰し、スピードアップからカレックスに乗り換えると、第4戦スペインGPの優勝を含め4度の表彰台を獲得して総合7位に進出。
2021年6月17日、グレシーニ・レーシングが2年契約の2年目にプレミアクラス昇格というオプションを施行したことから、フル参戦7年目に最高峰クラス参戦が決定。ヘレスでのテストデビューでドゥカティから供給された2021年型に乗り込むと、新人勢の最高位に進出したが、シェイクダウンテストの1日目終了後に胃腸炎が原因で2日目からの走行をキャンセル。計画通りにテストプログラムを昇格できなかったが、合計359ラップを周回した。
ヘレスオフィシャルテスト:1.656秒差(総合19番手/93ラップ)
セパンシェイクダウンテスト:3.654秒差(38ラップ)
セパンオフィシャルテスト:1.066秒差(総合20番手/81ラップ)
マンダリカオフィシャルテスト:0.855秒差(総合21番手/147ラップ)
ダーリン・ビンダー
1998年1月21日生まれ(2021年開幕時の年齢は24歳)。出身地は南アフリカ・ポチェフストルーム。3歳年上の兄ブラッド・ビンダーを追いかけるように、2013年から『レッドブル・ルーキーズ・カップ』に参戦すると1年目総合15位、2年目総合13位。
2015年、アウトックス・リセット・ドリンク・チームからレギュラー参戦を開始。2年目と3年目はプラチナ・バイ・レアル・エステート、4年目はレッドブル・KTM・アジョ、5年目と6年目はCIP・グリーンパワーに所属。キャリア93戦目となった第9戦カタルーニャGPで初優勝を挙げ、参戦7年目はペトロナス・スプリンタ・レーシングに移籍。4年間駆けていたKTMからホンダに乗り換え、自己最高位の総合7位に進出。
2021年10月22日、ヤマハ発動機との間で2023年の契約延長が含まれた契約を締結。軽量級7年間で1勝を含む6度の表彰台を獲得した実績と共に、サテライトチームのウィズユー・ヤマハ・RNFからプレミアクラスに参戦することが決定。2015年に軽量級で6勝を含む10度の表彰台を獲得したジャック・ミラー以来となる飛び級に向け、合計519ラップを周回した。
ヘレスオフィシャルテスト:3.069秒差(総合27番手/104ラップ)
セパンシェイクダウンテスト:1.986秒差(142ラップ)
セパンオフィシャルテスト:1.865秒差(総合25番手/100ラップ)
マンダリカオフィシャルテスト:1.989秒差(総合24番手/173ラップ)
74年目を迎えるチャンピオンシップは、3月4日から6日にルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。オフィシャルウェブでは、史上最多となる全21戦を完全網羅の生中継で配信し、『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』のタイトル争いを伝える。