ロレンソ、ビアッジ、アンダーソンのレジェンドセレモニー開催

パンデミックの影響で2年間延期されていた殿堂入りのセレモニーを22年シーズン中に開催

チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは21日、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を受け、キャンセルを強いられた伝統的なレジェンドセレモニーを、制限の緩和に伴い、開催することを発表。

2020年1月17日に殿堂入りを発表したホルヘ・ロレンソ(スペイン)、マックス・ビアッジ(イタリア)、ヒュー・アンダーソン(ニュージーランド)の3人を第6戦スペインGP、第8戦イタリアGP、第19戦オーストラリアGPの際に開催する。

2019年11月の最終戦バレンシアGPを最後に現役から引退したスペイン出身のホルヘ・ロレンソは、18年間に渡って『125ccクラス』、『250ccクラス』、『MotoGP™クラス』に挑戦。2006年から2年連続して『250ccクラス』を連覇すると、2010年、2012年、2015年には『MotoGP™クラス』でチャンピオンに輝き、通算297戦に参戦して優勝68回、表彰台152回を獲得。20年前の2002年に史上最年少デビューの記録を樹立した思い出のヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで殿堂入りする。

「レジェンドに選出されたことは、これ以上にないほどの幸せをもたらしてくれました。この世界に入ったとき、最大で望めることは世界選手権に参戦することだったと言わなければいけません。レースで多くの優勝を挙げ、5度のチャンピオンを獲得したことは、期待を遥かに上回るものであり、レジェンドになるということは、さらに難しいことであるから、タイトルとは別に、このスポーツの長い歴史に、その足跡を残したことを意味すると思います。この選ばれたグループに加えてくれ、支援してくれたドルナとFIMに感謝したいです。」

イタリア出身のマックス・ビアッジは、1991年6月にハラマ・サーキットで開催された第8戦ヨーロッパGPでデビューすると、翌年の1992年からレギュラー参戦を開始。2005年11月の最終戦バレンシアGPまでの14年間で『250ccクラス』、『500ccクラス』、『MotoGP™クラス』に参戦すると、1994年から『250ccクラス』で4連覇を達成。最高峰クラスでは総合2位を3回、総合3位を3回獲得。通算214戦に参戦して優勝42回、表彰台111回を獲得した後、2007年から6年間、スーパーバイク世界選手権に参戦。2010年と2012年にチャンピオンに輝いていた。

「レジェンドになれるとことを光栄に思い、アゴスチーニ、アスパル、ニエト、シーンら歴史的に重要なライダーたちと共に私の名前が永遠に刻まれ、私の遺産が常に記憶として残されることを嬉しく思います。長年に渡る懸命な努力が今日も認識されることは誇りです。この名誉を与えてくれた全ての人たちに感謝します。」

ニュージーランド出身のヒュー・アンダーソンは、1960年8月に北アイルランド・ベルファストの公道コースで開催された第6戦アルスターGPでデビューすると、1966年10月の最終戦日本GPまでの7年間で『50ccクラス』、『125ccクラス』、『250ccクラス』、『350ccクラス』、『500ccクラス』に参戦。1963年と1964年に『50ccクラス』、1963年と1965年には『125ccクラス』でタイトルを獲得。通算68戦で優勝25回、表彰台48回を獲得した。

「レジェンドになるというニュースを受け取ったとき、最初は不安を感じました。私の比較的控えめな成績は、この名誉を正当化するものか?この招待を受け入れることができるか?と考えましたが、数時間後には、素晴らしい感じに包まれました。長い年月が経ったにも関わらず、今も過去を忘れずに、大変異なる時代のライダーはまだ価値があることを示し、我々のスポーツの歴史において、最高のレベルで認識されることを喜ばしく思います」と、喜びを語った。

3人のチャンピオンは32人目、33人目、34人目のレジェンドとして命名され、昨年11月の最終戦バレンシアGP後に開催された『FIM MotoGP™ Awards』の際に、バレンティーノ・ロッシが殿堂入りしていた。

レジェンド
ジャコモ・アゴスチーニ
ウェイン・レイニー
マイク・ヘイルウッド
ケビン・シュワンツ
アンヘル・ニエト
ミック・ドゥーハン
カルロ・ウビアリ
ケニー・ロバーツ
アントン・マング
ワイン・ガードナー
ジェフ・デューク
バーリー・シーン
フィル・リード
ジョン・サーティース
加藤大治郎
ジム・レッドマン
エディ・ローソン
フレディ・スペンサー
ヤーノ・サーリネン
ケーシー・ストーナー
マルコ・シモンチェリ
ニッキー・ヘイデン
アレックス・クリビーレ
フランコ・ウンチーニ
ケニー・ロバーツ・ジュニア
マルコ・ルッキネリ
ランディ・マモラ
コーク・バリントン
ダニ・ペドロサ
ステファン・ドルフリンガー
ホルヘ・マルティネス・アスパル
ホルヘ・ロレンソ
マックス・ビアッジ
ヒュー・アンダーソン
バレンティーノ・ロッシ

Max Biaggi, 1998

 

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