レッドブルリンクが新しいレイアウトを発表

安全面の向上を目的に、理想的な解決策として速度計算に基づき2コーナーにシケインを新設

オーストリアGPの開催地、レッドブルリンク-シュピルベルクは30日、主にモーターサイクルレース用に昨年11月から実施していたレイアウト変更のトラック改修工事が終了し、8月19日から21日に開催されるグランプリに向けて準備が整ったことを発表した。

安全性を高めるため、特にプレミアクラスの最高速度を低下させることを目的に、国際モーターサイクリズム連盟、ドルナスポーツ、国際自動車連盟と緊密に協力し、サーキット設計者ヘルマン・ティルケと共に新しいレイアウトのオプションを追加することを計画。

包括的な調査により、最終的なレイアウトの概念がシケインを理想的な解決策として想定する前に、15のドラフトが作成され、特定の速度計算に基づき、ランオフゾーン及びその他の安全が考慮された。

ヘルマン・ティルケ
「全ては『F1』のプロジェクトから始まりました。それ以来、レッドブルリンクでは小規模な変更と、より重要な変更の計画が続いてきました。レッドブルリンクは、息を吞むようなアルプスの景色を楽しめる壮大なレーストラックです。トラックは観客、そして競争者たちに大変愛されており、我々がシュピルベルクを訪れる度に多くの知人や友人たちに会うことは素晴らしいことです。」

「レッドブルリンクでの安全性を向上させるために、特にモーターサイクルのプレミアクラスにおいて、レースバイクのトップスピードが2コーナーで減少されます。このセクションでは、速度の低下が必要でした。これはトラックの残りの部分に影響を与えないように、コンパクトな右‐左の組み合わせによって達成されました。何よりも地形を考慮したことから、計画は真の挑戦でした。」

今回のレイアウト変更、クイック・ダブル・アペックス・シケインとなる2度の90度ターンにより、ライダーたちにとってはスキルが試され、多くのオーバーテイクが期待されるが、通常のトラック設定が維持されることから、ターンの全体的な特性を変更することなく、2つのオプションを使用でき、『F1世界選手権』は新しいシケインを使用しないレイアウトでレースを実施。10のコーナー数は継続される。

Red Bull Ring Schikane
Red Bull Ring Schikane

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第3戦アルゼンチンGPの3クラス全セッションを完全網羅の生中継で配信。時差で生中継を見逃しても、オンデマンドを利用すれば、いつでも、どこでも、観たいときの視聴が可能