ホンダ・レーシングは、5月14日にテストライダーのアレイシ・エスパルガロを来週末にシルバーストン・サーキットで開催される第7戦イギリスGPにワイルドカードとして起用すると発表した。
昨年11月の最終戦ソリダリティGPを最後にフルエントリーライダーから引退した35歳のスペイン人ライダーは、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催される第5戦スペインGPに参戦。実戦でのテストプログラムに取り組みながら、19番グリッドからティソ・スプリントで18位、決勝レースで17位。
2度目の参戦は、プレミアクラス191戦目となった2021年の第12戦イギリスGPで初表彰台、226戦目となった2023年の第9戦イギリスGPで2勝目を挙げたトラックでテストプログラムを継続する。
コンセッションの優遇措置
『D』ランクに位置するホンダは、テストライダーに加え、レギュラーライダーもプライベートテストに招集することが可能。テスト会場となるサーキットを自由に選ぶことができ、年間に使用できるタイヤの本数は260本。ワイルドカードを年間に最大6回、前半戦に最大3回の利用が可能。
開発ライダーの中上貴晶が第6戦フランスGPに参戦したことから、ホンダは第5戦スペインGPから3戦連続の参戦となり、今回が前半戦最後のワイルドカードとなる。
『D』ランクのヤマハは年間に6戦、『C』ランクのKTMとアプリリアは年間に3戦のワイルドカードが許可されているが、『A』ランクのドゥカティは不許可。ヤマハとアプリリアは、第6戦フランスGPが終了した時点で、ワイルドカードを活用していないが、テストライダーのアウグスト・フェルナンデェスとロレンソォ・サバドーリは、負傷代役として3戦と4戦に参戦。テストプログラムに取り組んでいた。