ジョアン・ミル&アレックス・リンスの去就は?

残留を計画していたスズキの両雄がライダー市場に参入する心境を語る

スズキ株式会社は12日、2022年末で参戦を終了する可能性に関して、チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツと協議中であることを発表。チーム・スズキ・エクスターのメンバーには、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催されたオフィシャルテスト終了後に、既に意向が伝えられ、ジョアン・ミルアレックス・リンスは、第7戦フランスGPの開催前日に心境を語り、移籍先を探すために、既に個人マネージャーが動き始めたことを説明した。

ジョアン・ミル
「ヘレスから正式に市場に出た。全てのことが起こる前に、僕たちはスズキと交渉していた。確かに、僕のマネージャーは思っていた以上の仕事をすることになるだろう。僕の将来を修正しようと、ホンダを含めて複数のメーカーと話し合っているけど、簡単なことではない。」

「急いでいる?特にそうではない。パドックにいる全てのライダーたちに聞けば、彼らは自分の将来を修正したいと言うだろう。誰もが同じ。直ぐに何かを手に入れたら、それは僕にとって、誰にとっても良いことだろう。」

「確かに、自分のチームを所有できれば、それは最高だろう。しかし、自分がどこに行くのか、条件がどうなのか、移籍先のチームには既に所属しているライダーが移籍するのか、残留するのかについても考慮しなければいけない。考慮することが多い。」

アレックス・リンス
「現時点で来年のことは何もないけど、僕のマネージャーは前の週と比較して、確かに忙しく動いている。僕は自分がしていることを続けなければいけないだけ。正直なところ、僕たちには適したバイクがあることから、エクストラなプッシュを与えてくれる。僕たちが今までに走らせたバイクの中で最高のパッケージだから、間違った決定を下したと証明しよう。」

「計画は(スズキで)継続することだった。僕たちは交渉していた。佐原さんやリビオが事前に何かを知っていたら、交渉は始まらなかっただろう。」

「ライダー市場は変わった。ジョアンと僕はスズキから離れることになる。彼らが(チャンピオンシップから)離れるから、僕たちはどこかに移籍する必要がある。他のライダーたちに悪いことが起こらないことを願う。誰かを追い出すことは望ましくないけど、独特な状況だ。来年どのバイクに乗りたいと言う立場ではない。これからはテーブルに電話だけを置く。」

スズキの両雄、ジョアン・ミルとアレックス・リンスは残留の方向から一転、ライダー市場に参入することになり、現時点で、来季の去就が決まっていないライダーたちにとっては、手強いライバルになるかもしれない。

ホンダは、マルク・マルケスとの間で2024年末までの契約を締結しているが、ポル・エスパルガロアレックス・マルケス中上貴晶は今年末で契約が終了。

ポル・エスパルガロ
「ホンダとは今年末までの契約を結んでいる。当然、市場は自由であり、ホンダはライダーを探し、僕はバイクを探す。もしかしたら、再度合意するかもしれない。もしかしたら、別の道を進むことになるかもしれない。空席がある。僕は『MotoGP™ライダー』。ホンダと合意に至らなくても問題はない。他にも行く場所がある。」

現時点で将来が決まっているのは、マルク・マルケスブラッド・ビンダーフランコ・モルビデリフランチェスコ・バグナイアの4人。

昨年9月、ヤマハ発動機との間で2023年末までの契約を結び、サテライトチームからファクトリーチームに昇格したフランコ・モルビデリだったが、成績不振を理由に一部のメディアでサテライトチームへの降格や契約解除の噂を報じたが、ヤマハ・モーター・レーシング・マネジング・ディレクター兼チームプリンシパルのリン・ジャービスは噂を一蹴。モルビデリ自身もヤマハから継続参戦することを改めて説明した。

オフィシャルウェブの『VideoPass(ビデオパス)』では、活気づくことが予想されるライダー市場の主役たちのインタビューを紹介して行く。

 

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