第11戦TTアッセンのプレスカンファレンスは23日、TT・サーキット・アッセンのプレスカンファレンスルームで行われ、前戦ドイツGPでワンツーフィニッシュを達成した2人のフランス人ライダー、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とヨハン・ザルコ(ドゥカティ)が出席。
ファビオ・クアルタラロ
「このレースの後がハーフシーズンとなるけど、当然、それは素晴らしかった。カタール、アルゼンチン、オースティンはかなり厳しかった。前にも言ったように、何度も言ったように、トップスピードに対して少し不満を言いすぎてしまい、ライディングに集中していなかった。欧州に到着したとき、自分の走りに本当に集中することができ、素晴らしい結果を獲得した。ポルトガルからドイツまで表彰台を獲得し、ルマンでは4位だったけど、前半戦の10戦は素晴らしいものだった。昨年と全く同じポイント数。素晴らしい方向に進んでいると思う。」
「もちろん、ポルトガルでの勝利は、本当に厳しい時期からの勝利だったから、本当に最高の1つだったと思うけど、もちろん、ザクセンリンクでは、あのようなトラックで本当に勝てるとは思ってもいなかった。優勝、表彰台、週末を通じて苦しかったムジェロでのレース。ヨーロッパで素晴らしいレースがあった。」
「ヨハンが言ったように、僕たち2人は2021年のようなシーズンスタートを切らなかったけど、欧州に到着したとき、2人とも大きな一歩を踏み出し、多くの表彰台を共有した。もちろん、ここまでの5、6レースをチェックすると、ヨハンは安定して上位に進出し、表彰台を目指してファイトしている。ドゥカティ勢の中で最も一貫している。昨シーズンの前半戦のようにチャンピオンシップをファイトすることは素晴らしい。彼がファクトリーチームに移籍しない理由が解らない。」
「トプラックは非常に才能あるライダー。彼のライディングスタイル、プッシュの仕方、エストリルの最後のシケインで見せたセーブ、ヤマハを限界まで走らせる方法を見ると、彼は『MotoGP™』にジャンプする可能性があると思う。当然、スーパーバイクとは全く違う物語。アラゴンのテストで、遥かに剛性が高いバイクであり、乗り心地が遥かに違うことを知ったと思う。しかし、モチベーションがあり、本当に参戦できるのであれば、本当に速いライダーになることができると思う。」
ヨハン・ザルコ
「カタールで2度の表彰台を獲得した昨シーズンのようなスタートではなかったけど、この前半戦の進み方が嬉しい。毎週末に集中するように努め、可能な限りのエネルギーを与え、このドゥカティを上手くコントロールしようと努めている。2022年型は調整が少し難しいから、レースは少し難しくなってしまうことがあるけど、ここ数戦は結果が出ている。本当に幸せ。」
「ライディングの技術を除けば、ファビオの最も印象的なことは、世界王者であり、2度目のタイトルを獲得しなければいけないという重圧を背負う能力。物凄いプレッシャーがある。そして、自分自身にプレッシャーをかけている。なぜなら、勝つことができること知っていて、もう一度勝ちたいと思うから。そして、全ての人たちが勝利を期待する。彼は今まさに、それをやっている。チャンピオンシップをコントロールしている。この成熟度を持つことは大変印象的だ。」
「それから、カタルーニャ、さらにザクセンリンクで、そのことを目撃することができた。タイヤが非常に熱くなり、困難な状況の中で、誰もがタイヤに苦しみ、ペースを維持することができず、減速の必要があったけど、彼にとっては簡単なようだ。それは素晴らしいこと。全てのライダーが望んでいることだけど、誰もができるわけではない。」
「今週末のトリッキーな天候は、物理的にエネルギーを節約することに役立つと思う。雨が降るとタイヤとバイクをコーナーに運ぶのに必要なパワーが少なくて済むから、バイクを楽しめる。トリッキーなコンディションは、そのロジックに従うのに最適であり、それは一種の戦略となる。フリー走行2とフリー走行3で雨が降ることと分かっている場合、フリー走行1でプッシュして、公式予選2に直接進出する資格を得るという戦略となり、1列目に位置すれば、表彰台のチャンスが高まる。」
「新しいフェアリングは、高速シケインがある場所で、昨年と比べて役に立つと思う。良い感じがあれば、戦闘的になる。」
「マンダリカは特別なレースだった。今週末は雨が降ると寒くなるから、タイヤと路面の別の話しとなる。しかし、ポルティマオでレインセッションがあり、フィーリングは良かった。このようなコンディションになると、身体の強さを使わずに、バイクを良く感じることができ、とても楽しい。」
総合2位に進出するアレイシ・エスパルガロは、活動の拠点アンドラから移動する際に機上予定だった飛行機が機械的な問題が発生したことから共同会見を欠席した。
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